幼い子どもと接していると、ときどき子どもの奇怪な行動に驚かされることがありませんか。
大人なら、むしろ思いつきもしないようなとんでもない行動をしようとします。
割り箸を使って、スパゲティを食べようとする。
植物の水やりに、台所にある植物油をやろうとする。
ビー玉を、鼻の穴に入れようとする。
濡れた猫を乾かすために、電子レンジに入れようとする。
パンツをなぜか頭にかぶろうとする。
笑っている場合ではありません。
もちろん間違っていることです。
場合によっては命にまで関わることです。
そのとき、いきなり「こら!」と叱るのはよくありません。
子どもが間違いを犯したとき、親は突然叱るのは子どもに精神的なダメージが強くなります。
たしかに行為がよくないことですが、子どもは必ずしも、いたずらでわざとそうしているとは限らないからです。
まず子どもの考えを聞く姿勢を持ってください。
「なぜそんなことをするの」と、優しく尋ねてみます。
いきなり叱るのではなく、まず子どもの考えを聞くことから始めます。
ただのいたずらなら、当然叱る必要がありますが、もしかしたら何か誤解しているのかもしれません。
特別な理由があることも考えられるでしょう。
私たち大人は常識があるからこそ物事を見てしまいますが、常識のない子どもたちには何かを勘違いしている可能性があります。
子どもは、大人が思ってもいないような考えや行動をするものです。
とにもかくにも、まず子どもの考えを聞く姿勢です。
いきなり叱るのではなく「なぜそんなことをするの?」と、まず子どもの話を聞く。
何かを誤解しているなら正してあげる必要がありますし、間違った考えなら正しいことを教えてあげる必要があります。
あらゆる子ども教育で必要なことです。
学校で先生が生徒を叱るときにも、同じです。
いきなり叱るのではなく、なぜそんなことをするのかを聞いてみることから始まります。
子どもを理解しようとする大人の姿勢なのです。