執筆者:水口貴博

子どもがすくすく成長する30のしつけ

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親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。

親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。 | 子どもがすくすく成長する30のしつけ

あなたが自分の部屋のドアを閉めるとき、どのようなときでしょうか。

大きく分けると、次の2つのうちどちらかです。

  • 見られたくないから
  • 1人にしてほしいから

子どもの部屋のドアが閉まっているときも同じです。

「中を見られたくない」か「1人にしてほしい」かのどちらかです。

服を着替えている最中で人に見られたくない。

勉強に集中しているから、1人にしてほしい。

閉まっているドアから、そうした無言のメッセージが伝わってきますね。

親であるあなたも自分の部屋をしめるときには「中を見られたくない」か「1人にしてほしい」かのどちらかのはずです。

着替えている最中で見られたくない時間や、読書で1人にさせてほしいときです。

子どもの部屋に入るときとはいえ、きちんとノックです。

それがマナーです。

大切なことは相手を驚かせないことです。

「今から入りますがいいですか」という合図を相手に送ります。

「子どもの部屋くらい別にノックなんていらないだろう、親子の仲じゃないか」と思いますが、そうではない。

親子でも、きちんと線引きは必要です。

家庭内は、礼儀やマナーを身につける、最も基本的な場所です。

子どもはいきなり前触れもなく部屋のドアが開くと、驚きます。

子どもの部屋は、子どものプライベートです。

ノックもなく、いきなり子どもの部屋に入る親なら、自分の部屋なのに気が休まりません。

いつ親が入ってくるかわからないので、聞き耳を立てて、びくびくしていないといけません。

自分の部屋であるにもかかわらず、落ち着けない。

親へのしつけに聞こえるでしょうが、子どもへのしつけです。

親がそうする手本を見せることで、子どもは真似をします。

もし親が子どもの部屋に入るときノックをしないと、子どもも親の部屋に入るときノックをしなくなります。

そればかりではありません。

他人の部屋でも、仲がよければノックはいらないと思い、日常の至る所でいきなり用件から始めようとする。

他人の部屋に入るとき「お邪魔します」と言わなかったり、トイレの個室をノックなしでいきなりドアを開けようとしたりなどです。

電話をしていきなり自分の用件から話し始めます。

親がそうしていたから、普通だと思ってしまう。

だからこそ、子どもの部屋とはいえ、きちんとノックをしましょう。

基本的なマナーです。

親の礼儀正しい行動を見て、子どもは親からのメッセージを受け取ります。

「親子のような慣れ親しんだ仲でさえ、最低限のマナーを保ちましょう。それが人間関係を長続きさせるコツですよ」

という教えを伝えています。

ノックをしてから、他人の部屋に入ってみましょう。

かっこいいです。

品があり、礼儀や育ちのよさが伝わってきませんか。

子どもがすくすく成長するしつけ(29)
  • 親子の仲とはいえ、ノックをしてからドアを開ける。
しつけは弱くても問題ない。
むしろ、しつけが厳しすぎて非行に走るほうが多い。

子どもがすくすく成長する30のしつけ

  1. 自由奔放は教育ではない。
    きちんとしたしつけを施すのが親の努め。
  2. 子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。
  3. 食べたものは後片付けをさせるよう、しつける。
  4. 「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。
  5. 歯磨きの習慣がないと、大人になってから苦労する。
  6. お墓参りの意味を、納得するまできちんと説明する。
  7. 言い訳をしない癖をつけ、反省を促そう。
  8. 整理整頓の基本は、実にシンプル。
    「使い終われば、元の場所に戻す」
  9. 品行方正のある親からは、品行方正のある子が育つ。
  10. 子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。
  11. 父と母の教育論は、違っていて当然。
  12. 時には、夫婦喧嘩も必要。
    大切なことはきちんと仲直りすること。
  13. 子どもの前で、夫婦喧嘩をしない。
  14. 子どもは、期待されるほど成績を伸ばす。
  15. 子どもからの難易度の高い質問には「調べて教えてほしい」と答えればいい。
  16. 面倒見のよすぎる親は、子どもから失敗する機会を奪っている。
  17. 意味もなく、子どもにお金を与えない。
  18. 子どもにトイレ掃除をさせると、トイレをきれいに使うようになる。
  19. 喧嘩は、最初に手を出したほうが負け。
  20. 一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。
  21. 靴とはいえ、侮れない。
    脱いだ靴で、人間性まで判断されてしまう。
  22. できなかった部分より、できた部分を見て褒める。
  23. 10歳になれば、そろそろ子どもへの対応を変える時期。
  24. 子どもにも家族運営に参加させる。
  25. やりたくない習い事は、無理にやらせないほうがいい。
  26. 外国語学習に力を入れるなら、母国語の学習から徹底すること。
  27. 子どもに求めるべきは、速いかより、できるか。
  28. しつけが必要なのは、子どもより、親のほうかもしれない。
  29. 親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。
  30. しつけは弱くても問題ない。
    むしろ、しつけが厳しすぎて非行に走るほうが多い。

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