子どもが話しかけるときに返す言葉は、難しいことではありません。
基本的に、共感の言葉だけでいい。
子どもが親に話しかけるときの理由の大半は「共感してもらいたいから」です。
親に自分の気持ちをわかってもらいたいから、たくさんの話をしたがります。
楽しいときには「楽しいね」。
嬉しいときには「嬉しいね」。
面白いときには「面白いね」。
もちろん楽しかったり嬉しかったりするときだけではありません。
共感の力が発揮されるのは、特に心が病んでいるときです。
子どもが泣いたり悲しんだりしているとき、親としては子どもに気の利いた言葉をかけて、慰めてやりたいと思います。
難しく考える必要はありません。
共感の言葉だけでいい。
つらいときには「つらかったね」。
悲しいときには「悲しいね」。
怖いときには「怖いね」。
大変だったときは「大変だったね」。
怒っているときには「怒っているんだね」。
こうした共感の言葉をかけてあげるようにしましょう。
シンプルな言葉ですが、これほど子どもが喜ぶ言葉はありません。
子どもは、自分のつらさや大変さをわかってもらえると、安心した表情を浮かべます。
誰かと心を共有できたときに、安心できたり嬉しくなったりします。
子どもを厳しく育てようとして、共感の言葉をかけない親がいます。
共感の言葉をかけると子どもが甘え、だらしない子に育つと思っています。
決して甘やかしている言葉ではありません。
きちんと子どもの気持ちを理解して、心を育んでいる言葉です。
共感をしてもらえるからこそ、子どもは元気や勇気を取り戻し、また歩み始めます。
本当は共感したほうが子どもは強くなるのです。