執筆者:水口貴博

子どもがすくすく成長する30のしつけ

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子どもは、親が考えるよりはるかにおびえやすい。

子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。 | 子どもがすくすく成長する30のしつけ

親は、自分の立場で考えすぎる傾向があります。

親には、叱るとき「これくらい厳しく言ってもいいだろう」と思います。

「本当にダメな子ね」

「ばか野郎」

「いい子にしないと家の外に追い出すよ」

子どもにとって恐怖や不安は、親が思っている以上に強く感じています。

怒るとき、叱るときなどは、恐怖や痛みを持ってわからせようとします。

たとえば「こら!」と言われたときを考えてみましょう。

精神的な強さを身につけている親に対して、まだ身につけていない子どもです。

子どもにとって「こら!」と怒鳴られたときの精神的ショックは、親が感じるショックよりはるかに大きなショックです。

悪さをしたお仕置きで、子どもを家の外に追い出したとします。

親には、別に家の外に出しただけと思います。

しばらく経てばドアを開けて、また家の中に入れてあげようと思います。

しかし、まだ幼い子どもには、家から追い出されるだけで強い疎外感を抱きます。

もう二度と家の中に入ることができないのではないかと思って、強い精神的ショックを受けます。

時にはトラウマになるほど心が傷つくこともある。

親はすでに世間の荒波を経験して、つらい言葉や精神的な強さを身につけています。

その自分を基準に「これくらい強く叱っても大丈夫だろう」と思ってしまう。

子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。

そういう親と子とで受ける精神的ストレスの違いを知っておくことです。

子どもがすくすく成長するしつけ(10)
  • 精神的な強さを身につけていない子どもを、強く叱るのはやめる。
父と母の教育論は、違っていて当然。

子どもがすくすく成長する30のしつけ

  1. 自由奔放は教育ではない。
    きちんとしたしつけを施すのが親の努め。
  2. 子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。
  3. 食べたものは後片付けをさせるよう、しつける。
  4. 「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。
  5. 歯磨きの習慣がないと、大人になってから苦労する。
  6. お墓参りの意味を、納得するまできちんと説明する。
  7. 言い訳をしない癖をつけ、反省を促そう。
  8. 整理整頓の基本は、実にシンプル。
    「使い終われば、元の場所に戻す」
  9. 品行方正のある親からは、品行方正のある子が育つ。
  10. 子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。
  11. 父と母の教育論は、違っていて当然。
  12. 時には、夫婦喧嘩も必要。
    大切なことはきちんと仲直りすること。
  13. 子どもの前で、夫婦喧嘩をしない。
  14. 子どもは、期待されるほど成績を伸ばす。
  15. 子どもからの難易度の高い質問には「調べて教えてほしい」と答えればいい。
  16. 面倒見のよすぎる親は、子どもから失敗する機会を奪っている。
  17. 意味もなく、子どもにお金を与えない。
  18. 子どもにトイレ掃除をさせると、トイレをきれいに使うようになる。
  19. 喧嘩は、最初に手を出したほうが負け。
  20. 一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。
  21. 靴とはいえ、侮れない。
    脱いだ靴で、人間性まで判断されてしまう。
  22. できなかった部分より、できた部分を見て褒める。
  23. 10歳になれば、そろそろ子どもへの対応を変える時期。
  24. 子どもにも家族運営に参加させる。
  25. やりたくない習い事は、無理にやらせないほうがいい。
  26. 外国語学習に力を入れるなら、母国語の学習から徹底すること。
  27. 子どもに求めるべきは、速いかより、できるか。
  28. しつけが必要なのは、子どもより、親のほうかもしれない。
  29. 親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。
  30. しつけは弱くても問題ない。
    むしろ、しつけが厳しすぎて非行に走るほうが多い。

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