執筆者:水口貴博

子どもがすくすく成長する30のしつけ

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一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。

一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。 | 子どもがすくすく成長する30のしつけ

しつけには根気が必要です。

1回言って子どもが納得し、次からきちんと言うとおりにできるのはまれです。

子どもはすぐ忘れます。

さっき指摘した間違いを、また繰り返します。

こんなとき、怒鳴りたくなります。

「さっきも言ったでしょう」

「何度同じことを言ったらわかるの!」

「親を侮辱するのもいいかげんにしなさい!」

ここですぐ理性を失う親ではいけません。

何度言っても言うことを聞かないから、怒鳴ったり体罰をしたりするのはよくありません。

そもそも子どもは、一度のしつけで素直に言うことを聞きません。

一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。

親に必要なのは、根気です。

子育てとは「根気の塊」と言っても過言ではありません。

根気がなければ、どう子どもをうまくしつけられるのでしょうか。

親は初めてしつけるかのように、何度でも繰り返ししつけることです。

いかに同じことを繰り返せるかです。

子どもによって、その回数に差があるだけです。

3回目で素直に聞く子どももいれば、10回目で聞くようになる子もいますし、100回目でようやく言うことを聞く子もいます。

子どもは親の言っているしつけが、いかに重要なのかすら、まだわかりません。

1回言っただけでは、その印象が弱い。

何度も繰り返すことで「繰り返されるということはそれだけ重要なのだ」と印象づけることができます。

何度も繰り返すことで、子どもはだんだん言うことを聞くようになります。

親が理性を失ってはいけないのです。

子どもがすくすく成長するしつけ(20)
  • 子どもが言うことを聞くまで、何度でもしつけられる親になる。
靴とはいえ、侮れない。
脱いだ靴で、人間性まで判断されてしまう。

子どもがすくすく成長する30のしつけ

  1. 自由奔放は教育ではない。
    きちんとしたしつけを施すのが親の努め。
  2. 子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。
  3. 食べたものは後片付けをさせるよう、しつける。
  4. 「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。
  5. 歯磨きの習慣がないと、大人になってから苦労する。
  6. お墓参りの意味を、納得するまできちんと説明する。
  7. 言い訳をしない癖をつけ、反省を促そう。
  8. 整理整頓の基本は、実にシンプル。
    「使い終われば、元の場所に戻す」
  9. 品行方正のある親からは、品行方正のある子が育つ。
  10. 子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。
  11. 父と母の教育論は、違っていて当然。
  12. 時には、夫婦喧嘩も必要。
    大切なことはきちんと仲直りすること。
  13. 子どもの前で、夫婦喧嘩をしない。
  14. 子どもは、期待されるほど成績を伸ばす。
  15. 子どもからの難易度の高い質問には「調べて教えてほしい」と答えればいい。
  16. 面倒見のよすぎる親は、子どもから失敗する機会を奪っている。
  17. 意味もなく、子どもにお金を与えない。
  18. 子どもにトイレ掃除をさせると、トイレをきれいに使うようになる。
  19. 喧嘩は、最初に手を出したほうが負け。
  20. 一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。
  21. 靴とはいえ、侮れない。
    脱いだ靴で、人間性まで判断されてしまう。
  22. できなかった部分より、できた部分を見て褒める。
  23. 10歳になれば、そろそろ子どもへの対応を変える時期。
  24. 子どもにも家族運営に参加させる。
  25. やりたくない習い事は、無理にやらせないほうがいい。
  26. 外国語学習に力を入れるなら、母国語の学習から徹底すること。
  27. 子どもに求めるべきは、速いかより、できるか。
  28. しつけが必要なのは、子どもより、親のほうかもしれない。
  29. 親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。
  30. しつけは弱くても問題ない。
    むしろ、しつけが厳しすぎて非行に走るほうが多い。

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