しつけには根気が必要です。
1回言って子どもが納得し、次からきちんと言うとおりにできるのはまれです。
子どもはすぐ忘れます。
さっき指摘した間違いを、また繰り返します。
こんなとき、怒鳴りたくなります。
「さっきも言ったでしょう」
「何度同じことを言ったらわかるの!」
「親を侮辱するのもいいかげんにしなさい!」
ここですぐ理性を失う親ではいけません。
何度言っても言うことを聞かないから、怒鳴ったり体罰をしたりするのはよくありません。
そもそも子どもは、一度のしつけで素直に言うことを聞きません。
一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。
親に必要なのは、根気です。
子育てとは「根気の塊」と言っても過言ではありません。
根気がなければ、どう子どもをうまくしつけられるのでしょうか。
親は初めてしつけるかのように、何度でも繰り返ししつけることです。
いかに同じことを繰り返せるかです。
子どもによって、その回数に差があるだけです。
3回目で素直に聞く子どももいれば、10回目で聞くようになる子もいますし、100回目でようやく言うことを聞く子もいます。
子どもは親の言っているしつけが、いかに重要なのかすら、まだわかりません。
1回言っただけでは、その印象が弱い。
何度も繰り返すことで「繰り返されるということはそれだけ重要なのだ」と印象づけることができます。
何度も繰り返すことで、子どもはだんだん言うことを聞くようになります。
親が理性を失ってはいけないのです。