赤ちゃんは、何も知らない状態で生まれてきます。
常識も、作法も、礼儀もわかりません。
何をどうしていいのかわからないことだらけ。
私たちから見れば、こんな当たり前のことですら、幼児にはいいのか悪いのかわかりません。
そんなとき、幼児は手本を探します。
幼児ともなれば、近くには親が付きっきりになるでしょう。
子どもは、親を見て育ちます。
子どもは、親のやっているあらゆることを真似して、吸収しようとします。
大切なことは、子どもをしつける前に、親が手本となることです。
親が「ああしなさい。こうしなさい」という前に、自分がそういう作法・礼儀を見せることです。
親が悪いときには、たとえ子どもに対してでも素直に謝ります。
「悪いことをしたら謝るものだ」と子どもは納得します。
きちんと謝り、仲直りができる子へと育ちます。
素直な親からは、素直な子が育ちます。
親にも落ち度があって言い訳したくなっても、辛抱します。
すると、それを見ている子どもも「言い訳はしないのがいいのだな」と、親の姿から学びます。
人に合ったら挨拶をしなさい」と子どもに押し付けるのではなく、親が人と会ったら挨拶をしている姿を見せます。
そういう基本的な部分こそが大事です。
一番のしつけは、子に対してより、親が立派な手本を見せることです。
当たり前のことを、当たり前にするだけでいい。
品行方正のある親からは、素晴らしい手本をたくさん見て学び、結果として品行方正のある子が育ちます。