執筆者:水口貴博

子どもがすくすく成長する30のしつけ

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父と母の教育論は、違っていて当然。

父と母の教育論は、違っていて当然。 | 子どもがすくすく成長する30のしつけ

子どもをきちんと育てようとする父と母の間で、よくありがちな対立があります。

「教育論の違いによる対立」です。

おおむね父は厳しく育てようとする傾向があり、一方で母は優しく育てようとする傾向があります。

男性は一般的に「強さ」を身につけるため、過去に親から厳しく育てられた。

逆に女性は、優しさを身につけるため、過去に親から優しく育てられた。

もちろん必ずしもこのとおりとは限りませんが、おおむねそういう傾向が強いはずです。

男性には男性として育てられたプロセスがあり、女性には女性として育てられたプロセスがあります。

性別が違うので、親から受けた教育が違います。

父と母の教育論に、差があります。

その結果、子どもへの教育の差で、めます。

母が子に甘い教育を施しているのを見て「それでは甘えた子に育つ! もっと厳しく育てろ!」と言って、母に怒鳴る。

父が子を厳しく育てているところを見て「厳しすぎて子どもがかわいそう」と母は泣く。

父と母が求める教育のすれ違い、価値観の違いから喧嘩が起きてしまいます。

厳しく教育すべきか、それとも優しく教育すべきか。

父の教育と母の教育のどちらが正しいのか。

実のところ、両方が必要です。

むしろ教育の仕方が違っているからこそいい。

単に、父と母とで、教育する仕方が違うだけです。

父は厳しさを持って教えようとし、母は優しさを持って教えようとしている。

しかし、どちらも「子どものことを真剣に考えている」という根底部分は変わりありません。

子どもへの教育アプローチが違うだけ。

子どもがすくすく育つためには「厳しさ」も「優しさ」も両方必要です。

本来、父と母との教育観が違ってこそいい。

悩むところではなく、むしろ喜ぶべきことです。

厳しさから、忍耐や辛抱を覚えます。

優しさから、親切や丁寧さを覚えます。

子どもは両方の価値観から学べ、すくすく育つのです。

子どもがすくすく成長するしつけ(11)
  • 父と母の教育論の違いを、認める。
時には、夫婦喧嘩も必要。
大切なことはきちんと仲直りすること。

子どもがすくすく成長する30のしつけ

  1. 自由奔放は教育ではない。
    きちんとしたしつけを施すのが親の努め。
  2. 子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。
  3. 食べたものは後片付けをさせるよう、しつける。
  4. 「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。
  5. 歯磨きの習慣がないと、大人になってから苦労する。
  6. お墓参りの意味を、納得するまできちんと説明する。
  7. 言い訳をしない癖をつけ、反省を促そう。
  8. 整理整頓の基本は、実にシンプル。
    「使い終われば、元の場所に戻す」
  9. 品行方正のある親からは、品行方正のある子が育つ。
  10. 子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。
  11. 父と母の教育論は、違っていて当然。
  12. 時には、夫婦喧嘩も必要。
    大切なことはきちんと仲直りすること。
  13. 子どもの前で、夫婦喧嘩をしない。
  14. 子どもは、期待されるほど成績を伸ばす。
  15. 子どもからの難易度の高い質問には「調べて教えてほしい」と答えればいい。
  16. 面倒見のよすぎる親は、子どもから失敗する機会を奪っている。
  17. 意味もなく、子どもにお金を与えない。
  18. 子どもにトイレ掃除をさせると、トイレをきれいに使うようになる。
  19. 喧嘩は、最初に手を出したほうが負け。
  20. 一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。
  21. 靴とはいえ、侮れない。
    脱いだ靴で、人間性まで判断されてしまう。
  22. できなかった部分より、できた部分を見て褒める。
  23. 10歳になれば、そろそろ子どもへの対応を変える時期。
  24. 子どもにも家族運営に参加させる。
  25. やりたくない習い事は、無理にやらせないほうがいい。
  26. 外国語学習に力を入れるなら、母国語の学習から徹底すること。
  27. 子どもに求めるべきは、速いかより、できるか。
  28. しつけが必要なのは、子どもより、親のほうかもしれない。
  29. 親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。
  30. しつけは弱くても問題ない。
    むしろ、しつけが厳しすぎて非行に走るほうが多い。

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