執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる30の教育法

  • 子どもは、
    自分から自立していく。
自立できる子どもに育てる30の教育法

子どもは、自分から自立していく。

子どもを自立させるときには、花を育てるときと同じです。
家庭環境は、花を育てることと同じなのです。
花を育てるには、土が必要です。

勉強は、学校で学ぶ。
感情は、家庭で学ぶ。

子どもには、家庭環境は大切なところです。
自分にとって、最も安心できる場所であり、最も「基本的な感情」を学べるところでもあります。
家庭からは、人生でかけがえのないことを学びます。

甘えさせてもいい。
ただし、甘やかしてはならない。

今、なかなか自立できない子どもが増えています。
特にやりたい夢もなく、いつまでも親の援助に頼っている人です。
ニュースや報道番組では、自立できていない人本人が悪いかのように伝えます。

「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
「簡単」と答えると、子どもは自立する。

お父さん、お母さんに朗報です。
子どもを自立させる魔法の言葉があります。
「簡単」という一言です。

子どもは、親の真似をする。
自立した親からは、自立さえも真似をする。

まず子どもたちが生まれて初めて学ぶ先生は、お父さんお母さんです。
お父さんお母さんを見て、真似をして、子どもは学んでいきます。
子どもの勉強は、真似をすることなのです。

「痛み」を経験することで、免疫ができる。

いまだに過保護の家庭というのが存在します。
というより、昔より過保護の家庭が増えています。
過保護が増える理由は、現代社会が今、少子化に向かっていることが原因の1つです。

親が笑うと、子どもは安心する。

笑いのある家庭は、明るい家庭だとよく耳にします。
まったくそのとおりです。
明るいから笑うというより、笑うから明るくなれます。

子どもの経験を、親が横取りをしない。
自分のことは、自分でさせるだけでいい。

一般的に、長男より次男のほうが楽観的に育つといわれています。
長男は初めての子ですから、親にかわいがられます。
しかし、2人目からは、親も子育てにはある程度慣れてしまっているため、大雑把な世話の仕方になってしまいがちです。

子どもに押し付ける親は、失敗する。
子どもに任せる親が、慕われる。

子どもを自立させようとする親は、子どもに塾や習い事ばかりさせようとします。
友人との付き合いも、悪い友人とはあまり付き合わないように押し付けます。
親は、心配で落ち着かずたまらないのでしょう。

「子どもを理解する親」が、愛される。

私が自分の人生の中で、特に親に理解されたことは「学校の中退」です。
私は高校を卒業した後、19歳から23歳まで、アメリカに3年半留学していました。
にもかかわらず、私の勝手なわがままで、中退してしまいました。

育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。

子どもとくっつきすぎている親を「過保護」と呼びます。
子どもと離れすぎている親を「放任」と言います。
子どもを自立させる親は、くっつきすぎず離れすぎず、うまい具合に子どもとの距離を保っています。

「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
「それでいいんだよ」と言うと、成長する。

子育てには、子どもに言ってはいけない禁句があります。
「ダメな子」です。
子どもが失敗をしたときに「何てことをするの! ダメな子ね」とひどく叱る親がいます。

親の口癖は、人生の教訓。

子どもを自立させる親には、口癖があります。
小さいころから何度も聞かされてきた口癖は、きっと誰の親にもあることでしょう。
親の口癖は「うるさいだけ」と思われがちですが、大切なことに気づきましょう。

働く姿を見せると、子どもは自立できる。

私は子どものころ、父の仕事現場を見たことがあります。
見せてもらったときは、仕事が終わった後だったので誰もいませんでしたが、実際に父が仕事をしている机を生で見たのです。
父にはいつも自分が仕事をしている部屋と机を見せただけなのでしょうが、私にとってこれは大切な出来事でした。

自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。

私が生まれて初めて自分の部屋を持ったのは、小学校の高学年になったときでした。
それまでは、ずっと妹と同じ部屋で勉強をしていました。
寝るときも、両親と妹と私とで寝る形でした。

自立するために必要なのは、親離れより子離れ。

今、子離れできていない親が増えています。
「親離れ」という言葉があります。
子どもが親元を離れ、自立して生きていこうとすることです。

子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。

子どもが将来大人になるために、できるだけ小さいころから、お金について勉強することが大切です。
「子どもが使うと無駄遣いをして、すぐ使い果たすだろう」と思う親がいます。
そんなことはありません。

「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。

私の妹は、母の料理姿の影響で小さいころから料理に手をつけていました。
子どものころの影響は、まず親から受けます。
今では妹はとても料理が上手になり、母より上手になってしまっているくらいです。

聞くは一時の恥。
聞かぬは一生の恥。

大人になるために必要なことは「教えてください」と聞く力です。
大人になるにつれて、自分が強くなっていくことも大切です。
ですが、それだけでなく、どれだけ周りの人たちに聞けるようになるかが、社会に出て生きていくためには必要不可欠なことです。

大事な場面での沈黙が、子を育てる。

中学2年生のときに、私はマラソン大会に出場しました。
マラソン大会に出場するのは、代表者でもなく、成績優秀者でもなく、希望者でした。
私は自分から進んで希望し、マラソン大会に出たことがあります。

勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。

今は亡き、ケネディー大統領は、歴史に残る人物の1人です。
伝記によると、ケネディー大統領の幼少期は、親のしつけが厳しかったといいます。
特に、厳しかったのは、勝負に対してだったそうです。

「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。

子育てをしているお父さんお母さんに、よいお知らせです。
子どもの可能性を広げる、魔法の言葉があります。
「大丈夫」という一言です。

自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。

自立できる人間になるためには、他人に教えられるだけでなく、自分で自分のことを考えられるようになることが重要です。
世の中には、いろいろなジャンルの先生がいます。
数学の先生は、数学を教えてくれます。

学生の仕事は「勉強」だ。

私の母は「学生の仕事は勉強だ」と、昔からよく言っていました。
はがきを出すときや自分の個人情報を書くときに、よく「職業」と書かれている欄があります。
私が子どものころは、もちろん何も仕事をしていませんから、この項目はいつもなんて書けばいいのかを悩んでいました。

子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。

宿題や仕事には「これで終わり」という区切りがあります。
「ここまでやれば、終わり」「これができたら終わり」という区切りです。
しかし、子どもの勉強には「これで終わり」はありません。

「何になりたいか」より「何がしたいのか」。

子どものころには、ウルトラマンになりたいとか、アンパンマンになりたいという希望があります。
私の、子どものころの夢は、アニメ『キテレツ大百科』のキテレツになることでした。
昔から機械が大好きだったこともあり、キテレツの発明に強い憧れがあったのです。

家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。

今は、核家族化が進み、おじいちゃんおばあちゃんも含めた家族一同での「家族旅行」が少なくなっています。
そのうえ、ストレスに満ちた社会になってきてしまい、家族一同が顔を合わせる機会は、なかなか持ちにくくなっています。
しかし、いくら家族が忙しいからとはいえ、私は家族旅行には大賛成です。

「自問自答」できる人が、自立する。

世紀の大発明家、トーマス・エジソンは、小学校を3カ月でやめてしまいました。
にもかかわらず、エジソンは、世界の大発明家といわれるほどに、活躍してきた人物です。
エジソンが生涯に取った発明の特許は、1,000以上にも及びます。

「かわいい子には、旅をさせよ」

私たち人間は、生まれてすぐ親に面倒を見てもらいます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、本当に何もできないからです。
食べること、寝ること、着替えなど、赤ちゃんは何もできませんから、すべて親がやります。

泣きたいときには、泣かせてあげよう。
泣くことで、子どもは強くなる。

つらいことがあって耐え切れなくなったとき、そのストレスは涙として、体外へ排出されます。
涙は、ストレスの塊です。
子どもにつらいことがあったときには、思いきり泣かせてあげましょう。

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