執筆者:水口貴博

子どもがすくすく成長する30のしつけ

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「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。

「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。 | 子どもがすくすく成長する30のしつけ

「勉強と遊び」

子どもにどちらが好きかと言えば、当然「遊び」を選ぶ返事が返ってきます。

初めから勉強が好きな子どもは、なかなかいるものではありません。

勉強より、外で遊びたいと思うのが子ども心です。

しかも、親が「勉強しなさい!」と口うるさく言いますから、余計に勉強が嫌いになる悪循環。

あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか。

子どもに「勉強しろ!」と言っても、なかなか素直に聞きません。

そんなとき、あるパターンがあります。

子どもに「勉強しろ! 勉強しろ!」と言う親に限って、自分が勉強していない。

勉強しない親の言葉だから、説得力がなく、子どもは言うことを聞きません。

ここがしつけの難しいところです。

では、どうすればいいのか。

親が勉強をすればいい。

自分の好きな本を買って、子どもの前で読書をしている姿を見せます。

「勉強は楽しい。面白い。刺激的だ」

そういう勉強を楽しんでいる姿を見せます。

見せつけるように見せて結構です。

親が勉強を楽しんでいる姿を見せることで、子どもも「勉強は楽しそうだ。自分も勉強がしたい」という気持ちになります。

もちろん親が勉強によって豊かになっていく姿を見せれば「勉強は面白いよ」という言葉にも説得力がつきます。

「勉強すると将来、楽になるよ。面白い。勉強も遊びと同じ」

そういう親の言葉も信用してくれるようになります。

「そうか。勉強すればもっと人生が明るくなるのだな」と思い、親につくように勉強がしたくなるのです。

子どもがすくすく成長するしつけ(4)
  • 子どもに「勉強しろ!」と言う前に、親が勉強する。
歯磨きの習慣がないと、大人になってから苦労する。

子どもがすくすく成長する30のしつけ

  1. 自由奔放は教育ではない。
    きちんとしたしつけを施すのが親の努め。
  2. 子どもへのしつけは、常に親が先行する形を取る。
  3. 食べたものは後片付けをさせるよう、しつける。
  4. 「勉強しろ」という親こそ、勉強をする。
  5. 歯磨きの習慣がないと、大人になってから苦労する。
  6. お墓参りの意味を、納得するまできちんと説明する。
  7. 言い訳をしない癖をつけ、反省を促そう。
  8. 整理整頓の基本は、実にシンプル。
    「使い終われば、元の場所に戻す」
  9. 品行方正のある親からは、品行方正のある子が育つ。
  10. 子どもは、親が考えるよりはるかに怯えやすい。
  11. 父と母の教育論は、違っていて当然。
  12. 時には、夫婦喧嘩も必要。
    大切なことはきちんと仲直りすること。
  13. 子どもの前で、夫婦喧嘩をしない。
  14. 子どもは、期待されるほど成績を伸ばす。
  15. 子どもからの難易度の高い質問には「調べて教えてほしい」と答えればいい。
  16. 面倒見のよすぎる親は、子どもから失敗する機会を奪っている。
  17. 意味もなく、子どもにお金を与えない。
  18. 子どもにトイレ掃除をさせると、トイレをきれいに使うようになる。
  19. 喧嘩は、最初に手を出したほうが負け。
  20. 一度のしつけで、素直に言うことを聞く子のほうが珍しい。
  21. 靴とはいえ、侮れない。
    脱いだ靴で、人間性まで判断されてしまう。
  22. できなかった部分より、できた部分を見て褒める。
  23. 10歳になれば、そろそろ子どもへの対応を変える時期。
  24. 子どもにも家族運営に参加させる。
  25. やりたくない習い事は、無理にやらせないほうがいい。
  26. 外国語学習に力を入れるなら、母国語の学習から徹底すること。
  27. 子どもに求めるべきは、速いかより、できるか。
  28. しつけが必要なのは、子どもより、親のほうかもしれない。
  29. 親子の仲とはいえ、閉まっているドアを開けるときにはノックをする。
  30. しつけは弱くても問題ない。
    むしろ、しつけが厳しすぎて非行に走るほうが多い。

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