トラブルがあったとき、子どもはまず言い訳をしようとします。
自分が悪くても悪くなくても、言い訳です。
たとえば、テーブルから皿を落として割ってしまった。
「自分は悪くない」
「たまたま皿が落ちた」
「割れやすい皿が悪い」
何か失敗やミスを犯したとき、子どもとはいえ、とっさに言い逃れを考えようとします。
そう思いたい気持ちは、誰でも同じです。
では、なぜ言い訳をするのか真剣に考えたことがあるでしょうか。
実のところ、言い訳をしたい気持ちの原点は「愛」です。
「親から嫌われたくない」
「親から愛されたい」
そういう「嫌われたくない。愛されたい」という気持ちが根底にあるから、言い訳したくなります。
自分が悪いことをしたとわかると、親から嫌われるからです。
できるだけ嫌われないように、あらゆる言い逃れを考え、責任を回避しようとします。
ここが難しいところです。
言い訳が癖になると、一番問題になるのは「反省しなくなること」です。
責任を回避することで、反省しなくなり、自己を改善しようとしなくなります。
ほうっておけば、やはり子どもは言い訳する方向へと傾きます。
子どものころに言い訳をする癖をつけると、大人になっても言い訳をする人になります。
大切なことは、本人が反省できるかどうかです。
言い訳をやめて、同じ過ちがないように自分を省みることを促す。
親は優しく言いましょう。
「言い訳をしてはいけませんよ。きちんと反省しましょう」
単に言い訳だけを禁止させるのではなく、きちんと反省ができればいい。
子どもが反省をしていれば、きちんと褒めてあげましょう。
反省できることが成長のきっかけです。