満員電車の中は、最悪のスペースです。
人目も多くて缶詰め状態。
呼吸すら、ままにできません。
私も満員電車に乗ることがありますが、狭くて押しつぶされそうで、骨が折れそうになります。
しかし、ときおり、信じられない光景を目にします。
満員電車の中で、熱心に本を読む人です。
私は、満員電車の中で本を読む人が好きです。
強い意志を感じるからです。
目には見えませんが、何かオーラを感じます。
「こんなところで本を読むなよ」と迷惑を感じる一方で「本当に読みたくてたまらないのだな」と彼の強い意志が強く感じられます。
必死になっている姿が、なぜかかっこよく見えたりもします。
強い意志がないと、満員電車の中で本は読めませんし、読もうとも思いません。
事実、そういう人には「読みたい!」という強い意志があるからできます。
素晴らしいことです。
彼らの懸命な姿に見習う点があります。
受験生で、悪条件を言い訳にする人がいます。
「家庭が貧乏」
「自分の部屋が狭い」
「十分な時間がない」
その悪条件は、絶対に乗り越えられないことでしょうか。
大切なことは「絶対に大学に受かりたい」という意志の強さです。
意志が強ければ、悪条件は全然関係ありません。
そういう人こそ、満員電車の中で本を読む人たちから学ぶ必要があります。
あのくらいに本気にならないといけません。
本気になれば、人目があっても恥ずかしくなくなります。
狭くても本は開けます。
時間がなくても、少しでも文章を読むこともできます。
意志が強い人は、状況や環境の悪さを言い訳にしません。
やろうと思えばできますから、悪条件は言い訳になりません。
もし悪条件を言い訳にしているなら、その程度の弱い意志だということです。
私たちは、満員電車の中で本を読む達人たちから学ぶ必要があるのです。