執筆者:水口貴博

受験時代に経験しておきたい30の気づき

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勉強が大変だと思ったら、勘違い。勉強ほど、贅沢ぜいたくなことはない。

勉強が大変だと思ったら、勘違い。勉強ほど、贅沢なことはない。 | 受験時代に経験しておきたい30の気づき

日本の江戸時代には「士農工商」という身分制度がありました。

武士・農民・職人・商人という明確な上下関係です。

さらに低級な身分もあったと言います。

そうした階級の違いがあったため、生まれつき将来の可能性が限定されていました。

職業の選択が限定されていました。

引っ越しも限定されていました。

藩から藩の移動は認められておらず、無理にしようものなら打ち首でした。

武士と平民は結婚できず、結婚相手も限定されていました。

なにより、今は当たり前にできる勉強も、限られた人のみできることでした。

  • 学問の自由
  • 職業選択の自由
  • 移転の自由

今でこそ当たり前であるこの「3つの自由」は、当時にはありませんでした。

そもそもそういう社会でした。

初めから、どうしようもない壁があった。

生まれつき「どんなに努力しても超えられない壁」に嘆く人も多かったことでしょう。

しかし、その後、時代は大きく変容を遂げます。

大政奉還によって江戸時代が終わり、社会制度が大きく変わりました。

明治時代には「四民平等」というスローガンのもと、身分制度の差別をなくしていこうという運動も起こりました。

結婚は誰とでもできるようになり、職業も自由に選択できるようになり、引っ越しもどこへでも自由にできるようになりました。

この変化を起こすまでに大勢の人が犠牲になり、命が失われました。

そうした過去の人たちの改善と努力のすえ、今の時代が続いています。

今あなたは、これまでの歴史上、最も恵まれた時代に生きています。

勉強さえすれば、簡単に未来を切り開くことができるからです。

大げさに言ってはいません。

事実です。

実は、これまでの歴史の中で、今ほど「頑張る人ほど報われる」という時代はありません。

「勉強が大変だ」と愚痴をこぼす人がいます。

勉強は、しないほうが大変です。

職業が限定され、収入が限定され、未来が限定されます。

未来を切り開くために、実は勉強ほど楽なことはありません。

「学歴社会」という言葉を否定的に受け止める人がいます。

これも考えようです。

昔は、したくてもできなかった勉強が存分にできます。

しかも、義務教育の間は無償です。(日本国憲法26条)

自由に勉強ができるようになった過去を知れば、おのずから勉強ができるありがたみが湧くのではないでしょうか。

自由に勉強ができる社会ができるまでに、多くの人が犠牲者になっています。

自由に学問ができる社会を作ろうと命をささげ、血を流した人もたくさんいる。

そういう人がいますから、あなたも命懸けで勉強してほしい。

学歴社会を敵にするのではなく、味方にしましょう。

学歴社会という言葉は「頑張る人が報われる」という意味です。

勉強が大変だと思ったら、勘違いです。

勉強ができるという贅沢を、いま一度気づいて楽しむことです。

これほど恵まれたことはないのです。

受験時代に経験しておきたい気づき(6)
  • 勉強が自由にできることに、とびきり感謝する。
本に折り目をつけるのも、勉強の1つ。

受験時代に経験しておきたい30の気づき

受験時代に経験しておきたい30の気づき
  1. 受験勉強を通して、ボキャブラリーをたっぷり増やす。
    受験勉強を通して、ボキャブラリーをたっぷり増やす。
  2. 髪型の意外な大切さに、気づく。
    髪型の意外な大切さに、気づく。
  3. 「徹夜型の勉強」の限界に、ようやく気づく。
    「徹夜型の勉強」の限界に、ようやく気づく。
  4. 筋力には限界はあっても、脳力には限界がない。
    筋力には限界はあっても、脳力には限界がない。
  5. 成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。
    成長曲線は、きれいな右肩を描くとは限らない。
  6. 勉強が大変だと思ったら、勘違い。<br>勉強ほど、贅沢なことはない。
    勉強が大変だと思ったら、勘違い。
    勉強ほど、贅沢なことはない。
  7. 本に折り目をつけるのも、勉強の1つ。
    本に折り目をつけるのも、勉強の1つ。
  8. おしゃれの余裕のなさは、大逆転の前触れ。
    おしゃれの余裕のなさは、大逆転の前触れ。
  9. 受験勉強は、モグラ叩きゲームである。
    受験勉強は、モグラ叩きゲームである。
  10. 協力者は、現れるものではなく、変わるもの。
    協力者は、現れるものではなく、変わるもの。
  11. いくら得意科目とはいえ、完璧を求めつつ、完璧を目指さない。
    いくら得意科目とはいえ、完璧を求めつつ、完璧を目指さない。
  12. 勉強に才能は関係ない。<br>やるか、やらないかの差。
    勉強に才能は関係ない。
    やるか、やらないかの差。
  13. 参考書を買っただけで満足しない。<br>買った後こそ重要。
    参考書を買っただけで満足しない。
    買った後こそ重要。
  14. 最初から立派な参考書があるのではない。<br>立派な参考書へと仕上げていくものなのだ。
    最初から立派な参考書があるのではない。
    立派な参考書へと仕上げていくものなのだ。
  15. 目を背けたくなる部分こそ、直視しなければいけない部分。
    目を背けたくなる部分こそ、直視しなければいけない部分。
  16. いらいらしてもいい。<br>大切なのは、どこに向けて吐き出すか。
    いらいらしてもいい。
    大切なのは、どこに向けて吐き出すか。
  17. 勉強道具を統一すると、勉強効率が向上する。
    勉強道具を統一すると、勉強効率が向上する。
  18. 「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。
    「わかる」と「覚える」は、意味が全然違うことに気づく。
  19. 勉強は「小→中→大」ではなく「大→中→小」で進める。
    勉強は「小→中→大」ではなく「大→中→小」で進める。
  20. 受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。
    受験期は、自分らしい勉強法に気づく時期。
  21. どんなに間違っても、命まで取られるわけではない。
    どんなに間違っても、命まで取られるわけではない。
  22. 大好きな部活なら、勉強のために無理にやめる必要はない。<br>むしろやめないほうがいい。
    大好きな部活なら、勉強のために無理にやめる必要はない。
    むしろやめないほうがいい。
  23. 勉強以外のもう1つの課題。<br>「いかにストレスを吐き出すか」
    勉強以外のもう1つの課題。
    「いかにストレスを吐き出すか」
  24. 他の受験生より有利になるのは、睡眠時間を削ったときではなく、増やしたとき。
    他の受験生より有利になるのは、睡眠時間を削ったときではなく、増やしたとき。
  25. 言い訳をする人は成長できない。<br>言い訳をやめないかぎり、成績は絶対に向上しない。
    言い訳をする人は成長できない。
    言い訳をやめないかぎり、成績は絶対に向上しない。
  26. 勉強が苦手な人の部屋、3つの共通点。
    勉強が苦手な人の部屋、3つの共通点。
  27. 勉強ができる人の部屋、3つの共通点。
    勉強ができる人の部屋、3つの共通点。
  28. 10代は、みな革命家。<br>理想は高く持て!
    10代は、みな革命家。
    理想は高く持て!
  29. 寝る直前に考えていたことは、夢に出てきやすくなる。
    寝る直前に考えていたことは、夢に出てきやすくなる。
  30. どんなに他人の助けがあっても、最後に勉強するのは自分。
    どんなに他人の助けがあっても、最後に勉強するのは自分。

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