人間は、面白い生き物です。
つくづくそう感じた、ある実体験を1つご紹介します。
もしかしたらあなたにもすでに経験があるかもしれません。
ある日、朝早くに勉強をしようと、朝4時に目覚まし時計をセットしていました。
セットしたとおり、4時にベルがなり始めました。
当初「4時に起きるぞ」と気合を入れていたので、鳴ってすぐ起きていました。
変化が起き始めたのは、1週間後くらいからです。
朝眠いので「もう5分だけ」と思って、5分後に起きるようになりました。
毎日、ベルが鳴ってから5分後に起きるのが当たり前になったら最後です。
だらけ始めた心は、どんどんだらけ始めていきます。
悪循環になると、抜け出すのが大変です。
最初は4時5分に起きていたのが、慣れてくると4時10分になり、4時20分になり4時30分になり、5時になります。
ついには、目覚まし時計を無意識のうちに止めてしまう、という偉業を達成している自分がいます。
ベルが鳴っているのに気づかないほど、だらしなくなっては終わります。
あなたにも似た経験はありませんか。
特に目覚まし時計が鳴っているのに、無意識のうちに止めてしまうようになったときには、自分でもかなりショックでした。
泥棒か誰かがこっそり部屋に入って、代わりに止めてくれたのかなと思いました。
人間は、つくづく面白い生き物です。
おっと、のんきなことを言っている場合ではありませんね。
そもそも事の発端は、いつからでしょうか。
眠いから「あと5分」と油断し始めたときからです。
ここを境に「あと5分」が「あと10分」になり「あと10分」が「あと20分」へと悪化していきました。
悪化しないためには、どうすればいいのでしょうか。
「ベルが鳴った瞬間に起きるというルールを死守すること」です。
これは習慣です。
「鳴り始めた瞬間に起きる」という約束を、一度の例外も許さず、とにかく死守しましょう。
もう少しくらい、と思ってしまうと、だらしない心はどんどんだらしなくなります。
例外なしで毎日きちんと起きていれば、悪化していくこともないのです。