執筆者:水口貴博

有意義な浪人生活を送る30の方法

1

浪人生活ほど、つらい時期はない。

浪人生活ほど、つらい時期はない。 | 有意義な浪人生活を送る30の方法

最初にこれを書こうと思ったのは、偶然の出来事がきっかけでした。

実は昨日、読者のかたから嬉しいお便りのメールをいただきました。

「もっと早く、せめて10年前にこのサイトに出会えていればよかった」

読者のかたから嬉しいお便りはよくいただきますが、特に嬉しい内容でした。

話を聞くところによると、どうやら読者の方は浪人生の女性でした。

あまり詳しくは書けませんが、浪人として将来の不安や焦りにもがき苦しんでいる様子でした。

そのときです。

実は、私も大学受験に失敗し、浪人を経験した時期があります。

大きな不安を抱えていた時期があり、ふと彼女と自分とが重なりました。

「そういえば、自分が浪人のときも大変だったなあ」

あのときのつらい時期は、今、思い出すだけでも、また胸が痛くなるほどです。

今、一番大変だった時期はいつですかと聞かれれば「浪人時代」と即答します。

そのくらい大変でした。

勉強も大変でしたが、一番大変だったのは「自分と向き合うこと」でした。

浪人生活とは、実は「自分について深く考える時期」です。

考えざるを得ない時期であり、そういう状況になります。

今まで学校がありました。

自然と囲まれる親・先生・友人がいて、知らず知らずのうちに流されていました。

勝手に授業が進み、出された宿題をこなし、テストも定期的にあります。

特に計画を立てなくても、学校側の言っているとおりにすれば、そのとおりに行きます。

テレビの情報に流されたり、友人の意見に流されたりなど、なかなか自分らしい道を歩めないでいました。

しかし、浪人となるとそう単純な話ではありません。

いきなり野放しにされます。

1人きりです。

浪人生になると、急に多くの時間ができてしまいます。

助けてくれるであろう友人は、みんな、すでに大学生。

親は気持ちをわかってくれない。

頼れるのは自分だけですから、自分のことをいろいろな角度から考えるようになります。

考えざるを得ない状況になります。

それは見たくない自分でもあるし、弱さを自覚しなければいけない時期で、つらい。

「どうすればいい。どうしたらいい……」

不安もあり、焦りもあり、悩みや苦しみばかりの毎日。

不安を抱えながら「自分は何がやりたいのか。今の道でいいのか」など、さまざまなことを自然と考え始めます。

途中、自分の弱さ・性格・特徴など、見たくない自分も見ることになるでしょう。

忙しくしていた学生時代には、気づかなかった本当の自分です。

もちろん志望校の合格に必要な勉強の計画・宿題・模擬試験の申し込みなど、勉強もきちんと進めていかなければならない。

何か急に大きな重りがのしかかる時期です。

浪人生である読者からのメールがきっかけで、ふと、記憶が次々とよみがえりました。

もしかしたら、私の浪人生活の体験談が、現役浪人生の役に立つかもしれません。

胸の苦しみを押さえながら、書こうと思いました。

今までは蓋をしていた記憶を、再び確認しようと思います。

大変だった時期だけに、話せば長くなります。

ほんの少しでもお役に立てればと思います。

有意義な浪人生活を送る方法(1)
  • 浪人時代のつらい時期を乗り越える。
悲しみに暮れるだけでは合格しない。
肝心なのは、すぐ勉強を始めること。

有意義な浪人生活を送る30の方法

  1. 浪人生活ほど、つらい時期はない。
  2. 悲しみに暮れるだけでは合格しない。
    肝心なのは、すぐ勉強を始めること。
  3. 自分に合った浪人スタイルで、浪人生活を乗り越えろ。
  4. 浪人スタイルを考えるヒントは、得意なスポーツに隠されている。
  5. 都会に引っ越してまで、予備校が必要とは限らない。
  6. 浪人生活がうまくいくかどうかは「モチベーションの維持」が鍵を握る。
  7. 浪人をすれば、得意な科目を伸ばしやすい。
  8. 焦りや不安は、無理にごまかさない。
    ごまかそうとするほうが、余計に悪化する。
  9. 浪人生は、夜から逃げろ。
  10. 太陽の光には、神なる力が存在する。
  11. 依存から卒業し、孤独に耐えられる人間になる。
  12. 頂上への道は、1つとは限らない。
  13. ゲームをするなら、アクション系やシューティング系がいい。
  14. うっかりRPGに夢中になれば、集中して終わらせ、二度とやらないと誓う。
  15. 羨ましい話を聞いて、勉強へのやる気につなげる。
  16. 意志が強ければ、必ず道は開ける。
  17. 大学に進学した友人からの話は、イメージを膨らませる鍵になる。
  18. 悪条件を言い訳にしているなら、その程度の弱い意志にすぎない。
  19. 浪人をすれば成長するかどうかは、本人しだい。
  20. 浪人生活を必死に乗り越えた後は、現役生合格者以上に素晴らしい人生を送ることができる。
  21. 浪人生には「適当な人生を送らない」という覚悟がある。
  22. 1日全体のリズムを決めるのは、寝起きの瞬間だ。
  23. 単純ミスをしたときこそ、油断していた自分を反省するチャンス。
  24. 泣くだけ泣けば、すっきりする。
    一番よくないのは我慢をし続けること。
  25. 受験とはまったく関係のない時間があるから、勉強がスムーズに進む。
  26. 現役中に見つけられなかった夢を、浪人中に見つけてしまった私の行動。
  27. 浪人生の苦しみは、浪人生にしかわからない。
  28. 勉強と息抜きの区切りがあやふやになると、ストレス管理もあやふやになる。
  29. 力強い言葉を壁に貼り、モチベーションを維持させる。
  30. 地味でみすぼらしい段階を受け入れる。
    アゲハチョウになるために。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION