ぼけを予防するには、誰かに親切を心がけましょう。
親切は「される状態」より「する状態」であることがポイントです。
自分から好意を持って人のために尽くすとき、脳は活発に活動します。
まず自分のことを考えているのが、普通の状態ですね。
自分の利益や都合を最優先に考えるでしょう。
しかし、常にそればかりではよくありません。
弱い立場にある人のことを考え、喜んでもらえる行動をしましょう。
ただ助けるのではなく、思いやりの気持ちを抱きながら親切を心がけることが大切です。
親切にあたることなら、何でもかまいません。
困っている人がいれば、自分のできる範囲で協力する。
誰かの悩みを聞いてあげる。
心が弱っている人を励ます。
こうしたことを考えるとき、脳の活動は活発になります。
親切をしているときの脳は、自分のことだけでなく、相手のことも考える状態になります。
考え方が2倍になり、思考力も2倍になります。
双方の考え方ができているため、頭をより深く使っているのです。
そして、自分が誰かの役に立つ実感が得られると、脳は喜びを感じ、いっそう活性化されます。
誰かに親切することを考えましょう。
この習慣は、ぼけになりかけてから始めるより、ぼけになる前から始めるほうが効果的です。
ぼけの予防だけでなく、本人の人生も豊かにできる習慣になるでしょう。