AppleのAirPodsが登場した当初、不評の声がありました。
よく聞かれたのが「耳うどん」という言葉です。
AirPodsを装着した姿が、耳からうどんが出ているように見えたことから、そう呼ばれました。
「かっこ悪い」「つけるのが恥ずかしい」「見た目に違和感がある」といった声が多かったのです。
ところが今ではほとんど聞かれなくなりました。
いつの間にか「耳うどん」と笑う人もいなくなりました。
多くの人がワイヤレスイヤホンを使うようになり、見慣れていったことで、すっかり当たり前の風景になったのです。
むしろワイヤレスイヤホンが、おしゃれに見えることすらあります。
黒いマスクを街で見かけるようになったころも、最初は不評でした。
マスクといえば白が定番なので、黒いマスクに違和感を覚える人が多かったのです。
「黒は変だ」「見た目が怖い」「清潔感がない」といった声がありました。
しかし、今ではすっかり普通の光景になりました。
特に2020年以降のコロナ禍では、街で黒いマスクをする人が急増したため、違和感がなくなりました。
今では、黒いマスクをシャープでおしゃれだと感じ、ファッションとして活用する人もいるくらいです。
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も、登場した当初は不評でした。
「形が変」「見た目が怖い」「目がたくさんあって不気味」など、批判的な声が多かったのです。
ところが、いざ万博が始まると、評価が変わりました。
「かわいい」「愛らしい」という人が増え、ミャクミャクのぬいぐるみやグッズが飛ぶように売れました。
何度も目にするうちに見慣れ、さらには親しみまで感じるようになったのです。
会期終盤にはすっかり人気者となり、閉幕時には別れを惜しむ声も聞かれたほどでした。
世間の声がころっと変わるのは面白いものです。
見た目の印象が「慣れ」によって、これほど大きく変わることにも驚かされます。
今この瞬間にも、新しい商品やキャラクターが登場して、不評の声が上がっているかもしれません。
しかし、今の評判だけで判断するのは早計です。
いずれ見慣れるでしょう。
人間は、慣れる生き物だからです。
今はまだ違和感があるかもしれませんが、しばらくすると、きっと普通に感じてくるはずです。
これまでも、そうした例は何度もありました。
これからも、同じような変化が起こるでしょう。
「見慣れるのは時間の問題だろう」と思うくらいでちょうどいいのです。
「そのうち見慣れるよ」とどっしり構え、長い目で見るのもいいでしょう。
さあ、次はどんな変化が起こるでしょうか。
見た目に対する人々の印象が、慣れによって一変する様子を、これからも見ていきましょう。
あなた自身の感じ方にも、同じ変化が起こるかもしれません。