呼称は、時代によって変わります。
以前使われていた呼称が、現在は「適切ではない」に変わり、別の呼称に改められていることがあります。
たとえば、「精神分裂病」という呼称は現在使われなくなり「統合失調症」という名称に改められています。
「痴呆症」は「認知症」に変わりました。
「養老院」という呼称は「老人ホーム」「老人介護施設」に変わりました。
「看護婦」は「看護師」に変わり「保母」は「保育士」に変わっています。
そのほか性別を意識しない呼称が増えているのも特徴です。
「カメラマン」は「フォトグラファー」という呼称に変わっています。
「サラリーマン」「ビジネスマン」は「会社員」「ビジネスパーソン」という呼称に変わっています。
「スチュワーデス」という呼称も避けられ、現在は「客室乗務員」「CA」「フライトアテンダント」に変わっています。
世の中の実態に合わせたり、差別的な響きを避けたり、性別を問わない呼称に変わっているのです。
今は使われなくなった呼称には、それなりの理由があります。
誤解を招く恐れや、人を不快にさせる恐れがあったりするため、呼称が見直されてきました。
呼称が昔のままだと、思わぬ恥をかいたり、相手を不快にさせたりすることがあります。
急に呼称を換えるのは、なかなか難しいこともあります。
昔から言い慣れた言葉を換えるのは、抵抗があるもの。
それでもできるだけ意識しておくことが大切です。
「意味が通じればそれでいい」「この言い方のほうが慣れている」とかたくなに拒んでいると、時代の変化に取り残されます。
もちろん古い呼称だからといってすべて不適切というわけではありませんが、少なくとも差別的な表現は避けておくのが無難です。
呼称の変化は、時代の変化そのものです。
できるだけ時代の変化に合わせた呼称に換えておくほうが、スムーズなコミュニケーションを実現できるのです。