「応援」と聞いたとき、どんな様子をイメージするでしょうか。
「頑張れ」「大丈夫だよ」「絶対うまくいくよ」といった言葉のある応援を思い浮かべるのではないでしょうか。
もちろんそれも応援です。
しかし、それだけではありません。
応援には、2種類あります。
応援といえば、私たちは「言葉による応援」をイメージしがちですが「言葉のない応援」もあります。
受験勉強のとき、親はあまり口うるさく言わないものです。
無関心だからではありません。
黙って応援しているのです。
受験はデリケートな時期なので、言葉で応援するにも、親は注意を払います。
言い方によっては、子どもにとってプレッシャーになるかもしれません。
余計な一言が、子どもを落ち込ませてしまうかもしれません。
どう声をかけていいかわからないときもあります。
そこで親は「静かな環境を作ったほうが本人のためになる」と思い、黙ってそっと見守っているのです。
言葉をかけられないおかげで、子どもは目の前の勉強に集中しやすくなります。
こうしたシチュエーションはほかにもあります。
部下のプレゼンを黙って聞く上司がいます。
余計な口を挟まず、部下を信頼して黙って見守ることが、力強い応援になっています。
試合の観客席で息を飲むサポーターがいます。
大事な場面であえて声を出さず、固唾をのんで見守ることも立派な応援です。
病気で苦しんでいる人を、そばで見守る家族や友人がいます。
「頑張って」とは言わず、ただ一緒に過ごしたり、そっと生活を支えたりすることも立派な応援です。
「どうして応援してくれないの?」と思うかもしれませんが、言葉だけが応援ではありません。
言葉はなくても、しっかり応援されているのです。
そこに気づくかどうかで、感謝も変わります。
言葉による応援もありがたいですが、言葉のない応援もありがたいのです。