執筆者:水口貴博

尊敬される父親になる30の条件

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尊敬される父は「頑張れ!」とは言わない。「楽しんで!」と応援する。

尊敬される父は「頑張れ!」とは言わない。「楽しんで!」と応援する。 | 尊敬される父親になる30の条件

「勉強、頑張れ!」

「運動会、頑張れ!」

「部活、頑張れ!」

「頑張れ」というのは、応援するときの代表的な言葉です。

大変便利な言葉です。

誰もが当たり前のように使っています。

しかし、一方で冷たい言葉でもあります。

いろいろな使い方ができる半面、子どもの返事に困ったら「頑張れ」という答えでごまかせてしまいます。

相手の気持ちを一切考えずに、いくらでも言えてしまうから注意が必要です。

子どもに頑張れと応援するとき、ほとんどの場合、すでに子どもは頑張っています。

すでに頑張っているというのに、さらに頑張れと話しかけることは、子どもにはかなりのストレスになります。

私は子どものころ、一生懸命頑張っているのに、大人から「頑張れ」と言われて違和感を抱いたことがあります。

「すでに一生懸命頑張っているではないか。見てわからないのかな」

不思議に思ったほどです。

頑張れは便利な言葉だけに、相手の気持ちなんて考えることなく、言えばいいだけのことです。

気持ちはなくても、とりあえず応援ができてしまいます。

頑張れほど気持ちのこもった応援はないのです。

大人たちは「頑張れ」を口癖に応援してしまいますが、一番言ってはいけない応援といっても過言ではありません。

勉強にしろ、運動会にしろ、頑張れといわれなくても、頑張るのは当たり前のことだからです。

子どもがすでにわかっていることを、繰り返し言わなくてもよいのです。

子どもが頑張っているがゆえに、つい忘れがちになっていることを、大人は補足するのです。

私はいつも、頑張れば頑張るほど、必ず忘れがちになることがあります。

一生懸命になるほど、つい忘れがちになること。

あなたにはわかりますか。

「楽しむ」ということです。

一生懸命に頑張るほど、肩に力が自然と入り、楽しむことを忘れてしまいがちです。

視野が狭くなり、気持ちの余裕がなくなり、不要なところにまで力が入ってしまいます。

頑張れという言葉をやめて、楽しもうという言葉に代えてしまえばいいのです。

頑張るのは、子どもの仕事です。

楽しむことを思い出させてあげるのが、大人の仕事であり、本当の応援です。

頑張っていて、あともう1つ何かを応援するなら「楽しむこと」です。

「楽しんで!」という応援は、子どもの背中を上手に押すことができる言葉です。

「頑張れ」という言葉を「楽しんで!」という言葉に置き換えましょう。

「勉強、頑張れ!」→「勉強、楽しんで!」

「運動会、頑張れ!」→「運動会、楽しんで!」

「部活、頑張れ!」→「部活、楽しんで!」

いかがでしょうか。

楽しむという言葉に置き換えるだけで、元気の出る言葉になりましたね。

子どもは素直ですから、一生懸命に頑張るのは大人が言わなくても、そうします。

大人は一生懸命になると忘れがちな「楽しむ」ということを補足してあげればいいのです。

尊敬される父親になる条件(27)
  • 「頑張れ!」を「楽しんで!」と置き換える。
子どもに好きなことをやらせよう。

尊敬される父親になる30の条件

  1. 教育される側になるほうが、尊敬できる父親が見える。
  2. 母のことを大切にしている父親を見て、子は育つ。
  3. 「熱心に教える姿勢」と「放任できる姿勢」は、セットである。
  4. 命令で育ててはいけない。
    アドバイスで育てること。
  5. 積極的な親からは、積極的な子が育つ。
  6. 家族旅行で、家族全体が成長する。
  7. 寡黙な父には、威厳がある。
  8. 感謝のできない父親は失格。
  9. 「優しさ」と「怒り」は、同じ愛の表現である。
  10. 父は言葉で指導しない。
    行動で指導する。
  11. 「家族のために働いている」と、言ってはいけない。
  12. 仕事で帰りが遅くなっても、家族の記念日には早く帰ること。
  13. 子育てにも「守破離」がある。
  14. 親に反抗する子どもを、喜ばないといけない。
  15. 「親離れ」だけではない。
    親も「子離れ」をしないといけない。
  16. 父が子にできることといえば、父としての手本を見せること。
  17. 子どもが遠くに離れても、目には見えない糸でつながっている。
  18. 子どもが間違っても、怒鳴らない父になる。
  19. 教育は、怒鳴ることではない。
    叱ることである。
  20. 疲れがたまった休日は、家族で温泉に出かけよう。
  21. 妻に子育てを任せている家庭は、うまくいかない。
  22. 車の運転の仕方に、父の本性が現れる。
  23. 父は、妻をけなしてはいけない。
  24. 褒めるお父さんが、尊敬される。
  25. 子育てをする親は、調教師と似ている。
  26. 褒める教育ができない理由は、自分と両親との過去にある。
  27. 尊敬される父は「頑張れ!」とは言わない。
    「楽しんで!」と応援する。
  28. 子どもに好きなことをやらせよう。
  29. 子どもから嫌われることが、父親の仕事。
  30. 子どもを手放せる親こそ、本当に愛の深い親。

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