公開日:2022年5月27日
執筆者:水口貴博

新しいことを始める30の言葉

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棋士は投了の際「負けました」と口にする。負けを認めるから、次につながる。

棋士は投了の際「負けました」と口にする。負けを認めるから、次につながる。 | 新しいことを始める30の言葉

将棋では投了の際、よく聞かれるセリフがあります。

これ以上打つ手はないと悟ったとき、棋士は頭を下げなら「負けました」と言います。

見ている人は「ああ、投了したのだな」とわかります。

投了の意思表示であり、勝負に決着がついたことがわかります。

そのほか「ありません」「参りました」というセリフもよく聞かれます。

何気ない様子に見えるかもしれませんが、このワンシーンには見習いたい礼儀作法があります。

棋士の立場になってみてください。

本当は「負けました」とは言いたくないはずです。

誰でも自分の負けは認めたくないもの。

負けず嫌いの人なら、なおさら口にしたくないでしょう。

頭も下げたくないかもしれません。

多くの人から注目されている一局であれば、なおさら言いにくくて、無言でその場から逃げ出したいかもしれません。

それでも棋士は、きちんと頭を下げながら「負けました」と口に出します。

相手を見て、姿勢を正して、深々と頭を下げる。

タイトル保持者のトップ棋士であっても、その礼儀作法は変わりません。

相手の目の前で、きちんと口に出して伝えるところがかっこいい。

言葉と態度で負けを認めている様子から、潔さが伝わってきます。

私たちもこの礼儀作法を見習いたいものです。

プライドが許さないからといって、無言で逃げ出したり、つまらないへりくつを並べたりしないことです。

負けたときには、恥ずかしがらず「負けました」と言えるようになりましょう。

抵抗感があろうと、悔しさや恥ずかしさがあろうと「負けました」の一言だけは言えるようになっておくことが大切です。

口に出すのは情けなくてかっこ悪く感じるかもしれませんが、誤解です。

きちんと負けを認めることができるのは、礼儀正しくてかっこいいことです。

「負けました」の一言が言える人は、必ず成長します。

自分の負けを認めることができるから、しっかり反省できます。

しっかり反省するから、次につながるのです。

新しいことを始める言葉(29)
  • 負けたときには、頭を下げながら「負けました」と口に出して相手に伝える。
「私は運が悪いんです」と嘆く人は、そう言うことで運を悪くさせている。

新しいことを始める30の言葉

  1. 本を1冊選んで買うことは、それ自体が奇跡。
  2. 映画鑑賞の後は、新しいチャレンジのゴールデンタイム。
  3. 小さな変化を積み重ねていくにつれて「新しい自分」に出会える。
  4. フライングスタートは、成功の基本戦略。
  5. 勉強に年齢は関係ない。
    人は、何歳からでも勉強できる。
  6. 未知なるものへの好奇心は、最高のモチベーション。
  7. 重い腰を上げるのを、あと3分早くしよう。
  8. 笑われる恐怖を取り除く、魔法の言葉。
  9. きれいな字で書こうとするから、メモの習慣が身につかない。
    汚い走り書きで書こうとすれば、メモの習慣が身につく。
  10. 与えられた仕事だけをして満足しない。
    与えられた仕事に付加価値を付ける。
  11. グループレッスンより個人レッスンのほうが、挫折しにくい。
  12. 評価だけを基準にした選び方では、新しい冒険ができない。
  13. 「1年1テーマ」は、社会人にぴったりの勉強単位。
  14. 「自分軸」を持てば、振り回されない。
  15. 「もっと早く知りたかった」と思うことがあっても、悔やまない。
  16. 職場環境の良しあしは、社員の様子に表れる。
  17. 「とりあえず取っておこう」でよくあるパターンとは。
  18. 頭の固い人を説得するときは、根拠のある客観的データを突き出せ。
  19. 虹は、自然からのサプライズプレゼント。
  20. 成長の遅い人は、自分の経験からしか学ばない。
    成長の早い人は、他人の経験からも学ぶ。
  21. 1日に1つは「ちょっと難しいこと」にチャレンジしよう。
  22. 自分のほうが上の立場だから、挨拶は相手からするものと思っていませんか。
  23. 始めるきっかけは、立派なものでなくていい。
  24. 勢いを大切にするには、むやみに休憩を挟まないこと。
  25. 人は、学ぶことが好きな生き物。
  26. 倒れても立ち上がれ!何度でも立ち上がっていれば、いずれ相手は逃げていく。
  27. 前から気になっている通信教育講座に思い切って申し込んでみよう。
    人生の新しい扉が開いて、素晴らしいことが始まる。
  28. 好きなことなら、あまり疲れない。
    大好きことなら、いくらでもストレスに耐えられる。
  29. 棋士は投了の際「負けました」と口にする。
    負けを認めるから、次につながる。
  30. 「私は運が悪いんです」と嘆く人は、そう言うことで運を悪くさせている。

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