初めての経験に直面したとき、不安と恐怖で身がすくみます。
「どうすればいいかわからない。どんな感じかもわからない。もたもたすると恥ずかしい」
初めての経験は「何だろう」とわくわくする気持ちがある一方、どんなものかわからないので警戒する気持ちもあるでしょう。
不安や恐怖があると、身がすくんでしまい、なかなか勇気の1歩を踏み出せません。
どんなものかわからないので、心の中に不安が広がります。
成功するか失敗するかわかりません。
不安で心拍数が上がるでしょう。
恐怖で体がぶるぶる震え、冷や汗が出るかもしれません。
特に臆病者にとっては、初めての経験は大きなストレスに感じるでしょう。
しかし、こういうときこそ考え方が大切です。
初めての経験で身がすくんだら、ぜひ思い出してほしい言葉があります。
「初めての経験は、人生で1回しかない特別な経験」という言葉です。
この言葉を自分に言い聞かせると、一瞬で心が強くなります。
初めての経験とは、裏を返せば、人生で1回しかない経験です。
2回目からは「初めての経験」とは言えなくなります。
「経験したことがある」「以前にも利用したことがある」になります。
人生で1回しかないのですから、貴重な瞬間です。
たとえば、初めて経験する仕事があるでしょう。
初めて経験するときの新鮮な感覚は、そのときしか味わえません。
第一印象といい、新鮮な刺激といい、すべて貴重な感動です。
新しくできたレストランに初めて入る瞬間があるでしょう。
そのレストランに入ったときの第一印象は、そのときしか味わえません。
2回目からは「見たことがある」「入ったことがある」に変わります。
初めて読む本、初めて聴く音楽、初めて見る映画。
初めて行く美術館、初めて使う道具、初めて旅する土地。
初めて話す人、初めて入るレストラン、初めてする仕事。
初めての経験は、すべて貴重です。
「人生で1回しかない経験だね。貴重だよね」
特別感を意識してみてください。
すると、自然と勇気が出てくるでしょう。
初めての経験をするとき、ストレスを感じることもありますが、それは「快感」と考えましょう。
不安も恐怖も「楽しみの1つ」として考えたい。
人生で1回きりの特別な体験ですから、怖がるのではなく楽しむのが正解です。
そうすれば、心に火がついて、自然と勇気が出てきます。
スムーズにいかなくても大丈夫です。
もたもたしたり失敗したりしたときは、笑い飛ばせばいいことです。
初めてなら、むしろもたもたするのが普通なので、まったくおかしなことではありません。
長く生きている人ほど、初めての経験が貴重です。
長く生きていると、慣れてくることが増える一方、初めて経験することが減っていくからです。
たとえ臆病者であっても「人生で1回しかない特別な経験」と言い聞かせると、勇気が出てくるでしょう。
泣いても笑っても、人生で1回しかない貴重な経験です。
希少価値に気づいて、楽しむ気持ちで立ち向かいましょう。