「好きなことのストレス」と「嫌いなことのストレス」。
さて、どちらのほうが軽く感じるでしょうか。
「ストレスの大きさが同じなら、感じ方・疲れ方も同じになるはず」と思いがちですが、現実は違います。
軽く感じられるのは、好きなことのストレスです。
ストレスの大きさは同じであっても、種類によって、感じ方・疲れ方がまったく変わることを知ってください。
大切なのは「ストレスの強弱」ではなく「ストレスの種類」です。
好きなことのストレスは、あまり疲れません。
好きな仕事、好きな趣味、好きなアクティビティーなどなど。
もちろん疲れはありますが、それほど苦痛に感じません。
軽い疲れであり、比較的楽に感じられます。
苦痛どころか、喜びや快感と感じてしまうこともあり、いくらでも耐えられるような感覚すら覚えます。
好きなことでストレスを感じても、同時にストレス解消にもなるため、プラスマイナスゼロになります。
好きなことのストレスは、すぐ回復しやすいのが特徴です。
短い休憩で、すぐ元気を取り戻せます。
好きなことのストレスは「良いストレス」に当たります。
ポジティブに感じられるため、疲れや苦痛を感じにくく、回復もしやすいのです。
一方、嫌いなことのストレスは、違います。
ちょっとしたことでも、すぐ疲れを感じます。
「やりたくない」と思っているので、小さなことでも疲れを強く感じやすい。
そして、苦痛に感じられます。
それが嫌いなことであればあるほど、大変な苦痛に感じられるのです。
しっかり休憩を取らないと、きちんと疲れが取れません。
ろくに休まず、毎日嫌いなことばかりしていると、心の病気になってしまうことすらあります。
嫌いなことのストレスは「悪いストレス」に当たります。
ネガティブに感じられるため、ストレスの感じ方も疲れ方も悪いほうに強くなるのです。
好きなことをやればやるほどストレスも増えますが、心配には及びません。
好きなことで感じるストレスは、ゲームに熱中しているときと同じ種類のストレスです。
ゲームに熱中しているときもストレスを感じますが、苦痛とは感じないはずです。
疲れより楽しさのほうが上回っていて、疲れがあっても気になりません。
好きなことをしているときはポジティブに感じるため、ストレスはあっても、その悪影響は小さいのです。
嫌いなことのストレスは、できるだけ減らしたほうがいいですが、好きなことのストレスなら、さほど悩む必要はありません。
好きなことなら、あまり疲れません。
それが大好きことなら、いくらでもストレスに耐えられるでしょう。
好きなことでストレスを感じるのは、幸せなことなのです。