執筆者:水口貴博

スピード出世する30の方法

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「負けを認めないかぎり負けではない」というフレーズには要注意。

「負けを認めないかぎり負けではない」というフレーズには要注意。 | スピード出世する30の方法

成長を心がけるうえで注意したいフレーズがあります。

「負けを認めないかぎり負けではない」というフレーズです。

そう言っている人を見かけることもあれば、どこかの本で見かけることもあるでしょう。

勝負に負けても「負けを認めないかぎり負けではない」と言いきって堂々としている人がいるものです。

普通に聞くと理にかなっているように思えます。

たしかに自分が負けを認めなければいいことです。

表向きの結果は負けであっても、心の中では負けたことにならないでしょう。

落ち込むこともなく悔しがることもなく、涼しい顔ができるに違いありません。

明るい言葉で前向きに聞こえるかもしれませんが、実は違います。

誤解してはいけません。

前向きどころか、後ろ向きであることに気づいてください。

現実から目をそらすフレーズだからです。

実は、ただの負け惜しみのフレーズ

このフレーズの怖いところは、ポジティブに聞こえるところです。

「負けを認めないかぎり負けではない」というセリフは、ポジティブに聞こえますが違います。

ポジティブでも何でもありません。

ポジティブなフレーズではなく、ただの負け惜しみのフレーズです。

負け犬の遠吠えです。

現実から目をそらして強がっているだけです。

人が成長するのは、反省や改善をするときです。

負けるからこそ、弱いところ・悪いところが見つかります。

弱いところ・悪いところが見つかるから補強や改善に取り組め、結果として強くなっていけます。

「負けを認めないかぎり負けではない」というセリフで自分を慰めるとどうなるでしょうか。

負けと認めなくなるので、弱いところがあっても気づけません。

気づけなければ、反省も改善もできません。

弱いところや悪いところを放置することになる。

現実から目をそらすことになるため成長ができなくなります。

たしかにネガティブは吹き飛ばせますが、一緒に成長も吹き飛ばしてしまいます。

「負けを認めないかぎり負けではない」というセリフで自分を慰めていると、落ち込まない代わりに成長も停滞するのです。

テレビやメディアで、試合に負けたプロ選手がインタビューされるシーンを見かけることがあるでしょう。

負けたことについて聞かれたとき、必ず「素直に認める発言」があるはずです。

「私の負けです」

「私の完敗です」

「私の力不足です。それ以上言うことはありません」

一流の選手ほど勝負に負けたとき、余計な言い訳はせず、事実を受け止めます。

だから素晴らしいのです。

だから成長できるのです。

現実を素直に受け止めるから、その反省を生かせます。

「ここがいけなかったのか」と知ることができ、改善することができ、成長につながります。

負けと認めるからこそ、反省と改善ができます。

悪い結果であれ悔しい結果であれ、負けは負けです。

負けを認めることから現実と向き合うことができ、レベルアップにつながります。

口癖があるなら、今すぐ禁句にすることをおすすめします。

「負けを認めないかぎり負けではない」というセリフは、成長に必要のない言葉です。

スピード出世する方法(19)
  • 「負けを認めないかぎり負けではない」というフレーズに逃げない。
  • 負けたときは、きちんと負けを認める。
スピード出世をする人は、積極的に議事録係を引き受ける。

スピード出世する30の方法

  1. スピード出世には「かわいげ」が必要。
  2. 少々雑であってもいいから、仕事の処理スピードを上げろ。
  3. 電話やメールのレスポンスを早くすると、出世も早くなる。
  4. 出世したいなら「聞き上手」に徹するのが吉。
  5. 精神論は、出世の落とし穴。
    方法論は、出世に続く階段。
  6. ポジティブ思考は、出世に欠かせない要素。
  7. 第一印象に力を入れすぎる人は、仕事ができない。
  8. マニュアルも、一種の芸術作品。
    重く受け止めじっくり読む人が、スピード出世を果たす。
  9. 上司より30分早く出社する人が、スピード出世する。
  10. コミュニケーションスキルの高い人ほど、出世が有利になる
  11. ストレス解消法の習得は、出世の条件の1つ。
  12. 無責任な人は、出世できない。
    責任感のある人が、出世する。
  13. 感謝の手間を省くと、スピードダウンになる。
    感謝の手間をかけると、スピードアップになる。
  14. しっかり体を鍛えておこう。
    病気やストレスに強い人は、出世にも強い。
  15. 自らの行動を振り返り、改善できる人が、出世する。
  16. 出世ができる人は、行動力がある。
  17. 「出世した自分」をイメージしよう。
    ポジティブなイメージは、未来を切り開く力となる。
  18. 打ち合わせは、時間どおりに終われば十分というわけではない。
    終了時間前に終わらせよう。
  19. 「負けを認めないかぎり負けではない」というフレーズには要注意。
  20. スピード出世をする人は、積極的に議事録係を引き受ける。
  21. 上司の視点で仕事をする人が、スピード出世する。
  22. スピード出世する人には「チャレンジ精神」がある。
  23. 覚えなければいけない仕事は、寝る前にするとスムーズ。
  24. 上司は出世を果たした成功者。
    上司を見れば、出世に必要な条件も見えてくる。
  25. こびを全否定してはいけない。
    「よいこび」と「悪いこび」の2つがある。
  26. 「給料が少ない」と文句を言う人は出世できない。
    「給料をもらいすぎ」と感謝する人が出世する。
  27. ライバルの仕事を妨害することほど、見苦しいことはない。
  28. 仕事の癖は、滑稽に思うものではなく、誇りに思うもの。
  29. 体を動かすことの少ないデスクワーカーであっても、アスリートの意識は必要。
  30. 正義感の強さは、出世の足かせになることもある。

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