日本では現在、年間およそ82,000冊もの本が出版されています。
1日およそ220冊の本が出版されている計算です。
そんなに多くの新書を見かけないと思うかもしれませんが、目にしていないだけです。
私たちが書店で見る範囲は、偏っていることが多い。
興味のあるコーナーは見ますが、そうでないコーナーはなかなか見ません。
興味のあるコーナーだけでなく、ほかのコーナーにも目を向けると、たくさんの新書が並んでいることに気づかされるでしょう。
面白い物語を楽しませてくれる小説、仕事に役立つビジネス書、生活に役立つ実用書など、毎日さまざまな本が出版されています。
書店では最新作やベストセラーが目立ちますが、その限りではありません。
目立たないところにも膨大な本が出版されていています。
今こうしている瞬間にも、書店では新しい本が並べられていることでしょう。
あなたが書店に足を運び、1冊を選んで買うことが、どれだけ確率の低いことがおわかりでしょうか。
目に留まるだけでも、確率が低い。
手に取るのは、もっと確率が低い。
お金を出して買うは、もっともっと確率が低い。
そもそも書店に足を運ぶ人が少ない中、ある1冊を選んで買うことは、いかに低い確率であるかということです。
これを奇跡と呼ばずして何と呼ぶのでしょう。
本を1冊選んで買うことは、それ自体が奇跡です。
面白い本もあれば、つまらない本もあるでしょう。
どんな本を買おうと、それは間違いなく「奇跡の出会い」です。
自分にとっては何気ない買い物かもしれませんが、実際は素晴らしい瞬間に巡り会っています。
奇跡の出会いを求めているなら、ぜひ書店に足を運んでください。
本との出会いは、すべて奇跡の出会いなのです。