倒れても、立ち上がってください。
また倒れても、立ち上がってください。
10回でも20回でも、立ち上がるのです。
立ち上がろうにも、体力の限界で立ち上がれないときもあるかもしれません。
いいえ、立ち上がれます。
すべての力を振り絞れば、まだ立ち上がるだけの力が残っています。
相手に打ちのめされたからといって、勝負が決まったわけではありません。
試合が終了したわけでもありません。
ぱたんと倒れても、立ち上がってファイティングポーズを取るかぎり、試合は続きます。
どうか簡単に諦めることだけはないようにしてください。
「絶対負けない! 絶対諦めない!」という鋼の意思を、無限に立ち上がる姿で見せつけましょう。
何度も立ち上がるのはかっこいい。
七転び八起きほど粘り強い姿はありません。
ひたすら立ち上がり続けていれば、次第に状況が変わっていきます。
相手はこちらのほうが形勢が有利であるはずなのに、不可解な気持ち悪さを感じ、不安や恐怖を覚えるようになります。
「この人はただ者ではない。まともに相手をしていると、そのうちこちらが痛い目に遭う」
何度も立ち上がる様子ほど恐ろしいものはありません。
不死鳥のよみがえる姿と重なります。
相手は、その不屈の粘り強さに恐れおののき、しっぽを巻いて逃げていきます。
実力や攻撃力は低くても、相手が逃げれば、あなたは勝ったことになるのです。