勢いを大切にするためにはどうすればいいのでしょうか。
休憩を挟まないことです。
多少の疲れがあるとしても、できるだけ仕事を継続しましょう。
もちろんへとへとで疲労困憊の状態であれば、きちんと休むべきです。
疲れがたまっているときは休養が欠かせませんから、無理をせず、素直に休むのが得策です。
しかし「ちょっと疲れている」という程度であれば、その限りではありません。
勢いが出ているとき「ちょっと疲れたから休もうかな」と思いますが、その判断が命取り。
勢いは簡単に衰えます。
むやみに休むと、頭も体もクールダウンしてしまいます。
休憩がブレーキになってしまい、勢いが衰えます。
小まめに休憩を挟んでいると、ますますブレーキがかかってしまい、瞬く間に勢いが失われていくのです。
「勢いが衰えても再び出せばいいではないか」と思うかもしれませんが、簡単にできるとは限りません。
勢いは、出すまでが大変です。
冷めたものを再び熱くするには、時間や労力がかかります。
自動車も新幹線も、動き始めるとき大きなパワーを必要とするように、人も、動き始めるとき大きなパワーを必要とします。
そもそも次のタイミングで再び熱くなれるとも限りません。
時間が経つと条件や環境が変わり、思うように熱くなれない可能性があります。
勢いは貴重です。
いつでも出せるとは限りません。
さまざまな要因が偶然重なったとき、勢いが生まれます。
勢いが出ているときは、むやみに休憩を挟まず、そのまま継続です。
もちろん無理は禁物ですが、ちょっと疲れている程度なら、むやみに休憩を挟まず、進められるだけ進めておくのが賢明です。
あるいは、切りのいいところまで一気に進めるのも1つの手です。
勢いは、いつか衰えます。
限定的なチャンスだからこそ、勢いが出る瞬間に恵まれたら、十二分に生かすことが大切なのです。