昨今、副業を許容する企業が増えてきました。
基本的に副業は就業規定で禁止されているはずですが、時代の潮流が変わってきました。
長引く不況や政府の推奨により、副業を認める企業が増えています。
働き方の選択肢が増えるのは歓迎すべきことです。
収入源が複数あれば収入の底上げにつながり、精神衛生上も良くなります。
将来のために副業を始める人も多いでしょう。
本業と並行して別の仕事に携わる、いわゆるパラレルワークには、保険的な意味合いもあります。
この流れは、大企業だけでなく中小企業にも及んでいて、今後ますます拡大していくでしょう。
自社で副業が解禁されたケースも多いのではないでしょうか。
野心の強い人であれば「収入アップのチャンス」と考え、さっそくアクションを起こしているに違いありません。
もちろん許容されているなら堂々と副業に取りかかっていいのですが、ここで重要なルールがあります。
副業に手を出すなら、きちんと本業をこなしていることが大前提です。
副業に打ち込むのはいいのですが、副業を頑張るにつれて本業がおろそかになるケースが少なくありません。
勤務中に副業のことが気になると、仕事の能率や集中力が低下します。
副業に時間や労力を割けば割くほど徹夜や心労が増えて、本業に悪影響を及ぼします。
本業より副業のほうが忙しくなっては本末転倒です。
気づいたら、職場や取引先に迷惑をかけていることがあります。
副業に偏って本業をおろそかになると、本業も副業も共倒れになって痛い目に遭うでしょう。
収入安定のチャンスが、かえって収入不安定のリスクを高める結果となりかねません。
仕事のメインはあくまで本業であり、副業はサブの位置づけです。
この優先順位に例外はありません。
リソースの割り振りを誤らないことです。
基本的なことですでに承知している方も多いとは思いますが、油断は禁物です。
最初は意識ができていても、時間が経つにつれて忘れがちになるので、定期的に思い出して自戒する機会を作りたい。
いかなる副業も、きちんと本業をこなしたうえで行うようにしましょう。