ずっと右肩上がりが続くわけではありません。
人生の全盛期が過ぎると、下り坂が始まります。
「仕事」「収入」「健康」に暗い影が忍び寄ります。
ぐいぐい上に向かっていたのが、あるときからじわじわ下に下がります。
人は必ず年齢を重ね、老いていきます。
時の流れには逆らえません。
老いを迎えるにつれて体力や記憶力も落ちていきます。
人生の下り坂にいるときは、気持ちまで下向きになりがちです。
うつむくことが増えたり、元気が出にくくなったり、ため息をつく回数が増えたりします。
ちょっとしたことで疲れやすくなったり、休んでも疲れが取れにくくなったりです。
「このままどんどん落ちていく一方なのかな」と思ってしまう。
下り坂の途中では、自分の価値まで下がっているような錯覚を覚えるところです。
しかし、人生の下り坂にいるときに気持ちまで下向きになっていると、ますます落ちるばかりです。
運が逃げてしまい、ますます調子が出なくなり、悪循環に陥ってしまいます。
下り坂の傾斜がますます下がっていき、這い上がれなくなってしまいます。
大切なのは「気持ち」です。
気持ちを軽く考えないことです。
むしろ気持ちこそが一番大切です。
下り坂にいるときでも、気持ちだけは上向きでいることです。
ぐっと顔を上げてください。
しっかり前を向き、姿勢を正して、視線を上げてください。
人生の下り坂であっても、気持ちだけは上向きにできるはずです。
「全盛期を過ぎたら下り坂しかない」と思っているなら、完全な固定観念です。
全盛期を過ぎて下り坂であっても、途中から再び上り坂に変わることもあります。
たき火の火が小さくなっても、まきをくべれば再び火が大きくなるのと同じです。
上向きの変化を生み出すのも、上向きの気持ちがあってこそ実現できます。
大切なのは「まだまだの精神」です。
「まだまだできる」
「まだまだ希望はある」
「まだまだ可能性はある」
自分から勝手に試合を降りないことです。
まだ人生が終わったわけはなく、むしろまだまだ続きます。
まだまだの精神を大切にすれば、自然と気持ちは上向きになります。
どんなに下り坂であっても、気持ちだけは上向きでいることです。
そうすれば人生の流れを上向きに変えられます。
下り坂から上り坂に変われば、再び上昇気流に乗っていけ、そこから「第2の全盛期」が始まります。
やる気や元気があれば、まだまだできることがあります。