けんかに勝つためには、どうすればいいのでしょうか。
相手の弱点を突く。
論理的な話術で攻める。
厳しい言葉を浴びせる。
たしかにどれもけんかに勝つ方法として有効です。
嫌いな相手なら、負けたくない気持ちもひとしおでしょう。
相手にダメージを与える手段があれば、立場が有利になって、勝ちやすくなります。
怒りが大きいと、徹底的に叩きのめしたくなるかもしれません。
しかし、いったん本格的なけんかが始まると、仲直りが難しくなります。
決着がつくまで醜い戦いが続きます。
体力も精神も消耗して、疲れるばかりです。
けんかをすることになれば、大なり小なり、お互いがダメージを受けます。
けんかに勝ったところで、自分はよくても、相手はむかむかが残るでしょう。
けんかは、勝っても負けても後味が悪い。
当然ですが、暴力を使った勝ち方は言語道断です。
暴力を使って勝とうとすると、相手に深刻なダメージを与えます。
時には消えない傷を負わせ、一生の後悔を生む可能性が大きくなります。
けんかは、本当に最後の手段と考えることです。
相手に勝つ手段を考えるなら、もっと手前で考えておきたいことがあります。
けんかを避ける方法です。
けんかに勝つ方法より、そもそもけんかをしないで済む方法を考えましょう。
関係がこじれかけたとき、穏便に済ませる方法を考え、対策を立てるのです。
誤解があるなら、誤解を解く機会をつくります。
相手の機嫌を損ねてしまったら、素直に謝り、早めに関係を改善します。
相手からけんかを売られても、事を荒立てずに、うまくかわすようにします。
自分が悪くなくても、謝ったほうがいいときもあるでしょう。
2人だけでどうしようもないなら、第三者に仲介してもらうのもいいでしょう。
けんかに勝つ方法よりけんかを避ける方法のほうが大切です。
たとえけんかを避けるためにお金や手間暇がかかったとしても、けんかを避けるメリットは大きい。
お互いがダメージを受けなくて済み、絶交や絶縁を回避できます。
けんかに勝つ人がかっこいいのではありません。
けんかを避ける人がかっこいいのです。
避けられるけんかは、避けることです。
心に怒りが満ちているときは、なかなか冷静に考える余裕はないかもしれませんが、そういうときこそ正念場です。
けんかのデメリットを思い出し、なんとかけんかをしないで済む方法を考えてください。
けんかをしないで済む方法を考え、見栄もプライドも気にせず行動できる人こそ、大人です。
けんかに勝つ方法より、けんかを避ける方法を考えることが、本当の知性です。