悩んでいるとき、精神的なストレスを感じます。
どうすればいいか解決策がわからないと、人生に絶望感を覚えるかもしれません。
早く苦しい状態から抜け出したいと思う。
しかし、ここに誤解があります。
実は、悩んでいるときは、幸せな時間です。
「そんなはずはない。むしろ不幸な時間だ」
そう思うかもしれませんが、それは短期的な見方をしているからです。
もっと視野を広げて人生全体で捉えると、感じ方が変わります。
あなたの過去を振り返ってみてください。
学生時代のころ、きっと恋愛で悩んでいたでしょう。
当時は真剣に悩んで、苦しい時間を送っていたでしょうが、今振り返ると、幸せな時間だったのではないでしょうか。
今になっては、もうあの頃には戻れない。
あのときは苦しかったものの、貴重な時間だったと思うはずです。
受験時代を思い出してください。
「この問題がわからない。あの問題もわからない。どう勉強を進めていいかわからない」と悩んでいたでしょう。
当時は勉強のことで悩んでいたでしょうが、今になって振り返ると、幸せな時間だったと思うのではないでしょうか。
勉強に悩んだ分だけ、難問を解けるような喜びもあったことでしょう。
勉強が大変である反面、勉強をするにつれて、世界観が広がる喜びもあったはずです。
社会人になって仕事を始めると、勉強をする時間は限られます。
1日中勉強ができるのはさらに限られるでしょう。
「勉強なんて嫌いだ」と反抗していた、当時の自分の愚かさに気づく。
「毎日勉強ができるなんて贅沢な時間だった。幸せな時間だった」と思うはずです。
あなたが新人として入社したころを思い出してください。
仕事の進め方がわからず、うんうん悩んでいたころがあったでしょう。
先輩から「仕事はゆっくりでいいよ」と言われ、ゆっくりやっていると「まだできないの?」と叱られる。
「何でも聞いてくれ」と言ってくる上司に「どうすればいいですか」と聞くと「それくらい自分で考えろ」と言われる。
当時は四苦八苦だったかもしれませんが、今になって考えると、幸せな時間だったはずです。
新しい仕事を覚える苦しみがあった反面、仕事ができるようになっていく快感があったでしょう。
上司や先輩から怒られることがあった反面、結果を出すことができ、褒められることもあったでしょう。
苦しいことがあった反面、幸せもあったはずです。
そのときは苦しくて頭がいっぱいですが、しばらく経って余裕ができると、その濃い時間の価値に気づくのです。
今あなたが抱えている悩みも同じです。
あなたが悩んでいることも、10年後には「あのときは苦しかったけど、幸せだった」と思っていることでしょう。
悩んでいる時間を、不幸だと勘違いしないことです。
たっぷり悩めることも幸せなこと。
悩めることはありがたいことです。
実は、悩んでいるときが、一番幸せなのです。