最終面接に登場する役員は、企業の経営陣です。
たとえ経営陣であれ、基本的にいつもの様子で話していいでしょう。
ただし、役員による最終面接では、相手が食いつきそうな話題を選ぶのが得策です。
コミュニケーションは、相手に合わせた話題を出すと、会話が弾みやすくなります。
この点を踏まえて、役員から好感を得やすい話題が2つあります。
歴史と古典です。
歴史とは、過去の真実の結集です。
歴史は、これからの未来を考えるうえで、最高の参考資料。
「歴史は繰り返される」と言います。
過去から学ぶ姿勢があれば、これからも未来が予想しやすくなるのは間違いありません。
年齢の高い役員の中には、歴史を好む人が目立ちます。
とりわけ、戦国武将の話題は格別です。
国を制覇する武将たちの生きざまが、自分と重なるのかもしれません。
戦国武将の話題を出せば、役員は興奮気味で食いついてくる可能性があります。
古典文学・古典音楽など、古くから語り継がれている芸術には、ひときわ深い味わいがあります。
評判を得て、長期間にわたり売れ続ける作品には、国や時代を超えた、普遍的な原理原則が含まれているのでしょう。
古典に対するたしなみをアピールすれば、古きものから学ぶ姿勢が感じられ、年齢の高い役員から好感を得やすくなるのです。
さて、機会があれば、さりげなく話に盛り込むといいでしょう。
大切なことは、古き良きものを守りつつも、新しいものに挑戦していく姿勢を見せること。
強引に出す必要はありませんが、さりげなく古典や歴史の話題を会話に盛り込めば、役員を驚かせられるはずです。
「なかなか深みのある若者だ」と思われ、数値化できない将来性を感じてくれるはずです。