夫婦間でも、文句を言いたいことはあります。
「トイレから出るときは、きちんと蓋をしめるべきだ」
「使い終わった食器は、台所まで持っていくのが常識だ」
文句があるとき、いきなり口にするのはよくありません。
言い分が正しいかどうかではありません。
言い分が正しければ、相手も受け入れるだろうと思うのは早合点です。
偉そうな言い方で言われると、むっとします。
むっとした相手は、指摘が正しくても「違う。そんなことはない」と、否定したくなります。
対立して、喧嘩が始まるのです。
では、文句を言いたいときはどうするのか。
最初に褒めるのです。
褒めてから文句を言えば、相手に受け入れられます。
相手を褒めると、相手は「自分のことをきちんと見てくれている」と感じ、好印象を抱きます。
褒めた後に、文句を言えば「自分のためを思って言ってくれている」と感じやすくなります。
受け入れてもらいやすくなるため、改善しやすくなるのです。
「あなたはいつも几帳面で感心する。トイレから出るときは、きちんと蓋を閉めてくれれば完璧になるよ」
「いつもおいしそうに食事を食べてくれて嬉しい。食べ終わった食器は、台所まで持っていってくれると、もっと嬉しいな」
こう言われれば、悪い気はしません。
自然と受け入れてもらえ、スムーズに改善に向かうでしょう。
「文句を言いたいときは、相手を褒めてから」
このことを、ぜひ心がけてください。