まず、夫婦で意見が対立するのは普通です。
考え方や価値観が違い、相手と衝突します。
目玉焼きは、醤油かソースかで、揉めます。
寝るときには、照明の豆電球をつけたままにするかどうかで、揉めます。
冷蔵庫のマヨネーズをどこに置くかで、揉めます。
トイレの蓋を、閉めるべきかどうかで、揉めます。
ささいなことほど、よく揉めるのです。
これは特別なことではなく、ごく当たり前のことです。
むしろ、そういう言い争いがあるのは望ましいことです。
言い争いとは、別の言い方をすれば、意見交換です。
言わないと、相手に伝わりません。
たくさん意見を交わして、お互いの考えを表現しましょう。
さて、問題は、意見が対立したときです。
どんなに対立しても、暴力に訴えるのはNGです。
力で相手をねじ伏せたところで、余計に不満が増えるだけです。
歴史を振り返っても、暴力で平和に解決できた例はありません。
夫婦も同じように、暴力でねじ伏せても、平和な解決にはならないのです。
訴えるのは、暴力ではなく、言葉です。
対立した意見は、言葉で丸く収めるように、知恵を振り絞ります。
話し合いです。
感情的な言葉ではなく、理性的な言葉を使いましょう。
とげのある表現ではなく、柔らかい表現を使いましょう。
自分のわがままを押し通すのではなく、お互いの妥協案を探りましょう。
時には、我慢も必要です。
話し合いをすれば、納得ができ、円満に解決ができます。
太い綱を想像してください。
綱は、細い糸がよってねじれて、できています。
夫婦の仲も、よってねじれて太くなっていくものです。
どんどん意見を交わし合って、ねじれていきましょう。
ねじれるほど夫婦関係が太くなり、切れにくくなります。
意見が対立したときこそ、夫婦としての結束を深めるチャンスです。