夫婦生活では、外野の声に悩まされることがあります。
親からの小言です。
夫婦というものをわかっている親だからこそ、結婚した子どもたちの様子が心配で、小言を言ってきます。
直接の親ですから、遠慮のない言葉をどんどん口にしてくるものです。
「夫婦なら、こうあるべきだ」
「あなたはこうしたほうがいい」
「夫なら、あれやこれや」
「妻なら、あれやこれや」
頼んでもいないのに、指示を出してくるのです。
自分の親には、つい反抗の態度を取ってしまいがちです。
親だからこそ、いらいらしやすいのかもしれません。
「うるさい」「ほっといて」と、きつい言葉で親を退けてしまうのです。
ところが親は、素直に引き下がりません。
親は余計に心配して、うるさくなります。
親の言葉を跳ね返すほど、親はもっとうるさくなります。
「どうしたのだろうか」「本当に夫婦生活をうまくやっていけるだろうか」と心配になり、小言がさらに悪化するのです。
こういうときは、素直に受け止めるのが一番です。
親からの小言は、先輩の意見として受け止めましょう。
命令として受け止めるから、むっとします。
「命令」としてではなく「先輩からの意見」と考えれば、むかむかしません。
「これは意見なんだ。参考にしよう」と考えれば、すっと受け止められるようになります。
親の言葉にむっとしたときほど「意見、意見」と、自分に言い聞かせましょう。
「ありがとうございます。参考にさせていただきます」と言いながら、笑顔を返すのです。