猫が飼い主の目を見つめながらしきりに鳴いて、おねだりを要求してくることがあります。
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
ただでさえかわいい猫に、恋しい目つきでしきりに鳴かれると「少しくらいいいかな」と心が折れそうになります。
しかし、これも程度によります。
いつも「餌をちょうだい」と要求されると、飼い主も大変です。
うっかり餌をたびたびやっていると、猫の健康管理がしにくくなります。
また、いつも泣き続けられると「うるさいな」と感じることもあるでしょう。
しっかりおねだり癖がついてしまった猫は、なかなか世話が焼けます。
では、なぜこうしたおねだり癖がついてしまったのか。
その原因は、飼い主にあるのではないでしょうか。
猫が餌を要求したとき、かわいい様子に心が緩んで、餌を1つあげてしまいます。
すると猫は「しつこく要求すれば餌がもらえる」と学習します。
猫はおねだりを覚え、飼い主に向かっていつも鳴くようになりました。
このおねだりをやめさせたければ、まず猫のおねだりを完全に無視することです。
最初のうちは心苦しいですが、心を鬼にしましょう。
これも1つのしつけです。
しばらくすれば「いくらおねだりしても無駄だ」と覚え、次第におねだりをしなくなります。
一方、決まった時間に、決まった食事の量をきちんと与えます。
「おねだりしてももらえないけど、いつも決まった時間に食事がもらえるなあ」とさらに学習して、泣きやむのも早くなるでしょう。
しばらく時間はかかりますが、次第におねだりの癖が取れていくはずです。