執筆者:水口貴博

気が利く人になる30の方法

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謝らないと、禁煙席に座れない?

謝らないと、禁煙席に座れない? | 気が利く人になる30の方法

今は、飽食の時代です。

食べるものに困っていた戦後の時代とは違い、食べ物があふれる時代となりました。

昔は、食事があれば十分でしたが、今ではどのレストランも、質の高い料理を、素早く提供することができるようになりました。

これが何を意味するのかというと、ほかのレストランと差別化しにくくなったということです。

どのレストランもおいしい食事を提供してくれます。

近場のレストランで食事を済ませようという基準になります。

これは昔の発想です。

これからは、レストランは食事以外の部分で差別化を図る時代になりました。

では、何にこだわるのかというと「雰囲気がいい」という部分です。

うまく言葉で表現できない部分で、勝負しようとします。

店の中は雰囲気がよく、落ち着き、いつまでもいたいと思うところに人が集まり、繁盛します。

それは、ささいな心遣いです。

その一例を紹介します。

気の利くレストランは、あなたが入店したとき「おタバコ吸われますか」とは尋ねません。

「禁煙ですか。喫煙ですか」と尋ねます。

さて、なぜかわかるでしょうか。

「おタバコ吸われますか」と尋ねてしまうと、禁煙者は「吸いません(すいません)」と謝ることになるからです。

一昔前までは、特に気にしなかったポイントですが、競争の激しい最近のレストランでは、この違いに対応するようになりました。

店員に謝らないと禁煙席に座れないというのも、おかしな話です。

「すいません」と禁煙席を希望したお客は「タバコを吸わないのに、なぜ謝らなければならないんだ。感じが悪いな」と思うのです。

第一印象は大切です。

入店して早々、店員に謝らなければ禁煙席に座れないのでは、イメージが悪くなります。

第一印象が悪くなれば、店の人、メニュー、食事まで、すべてが悪く見えます。

こういうちょっとした違いが、その店の雰囲気に変わります。

「おタバコは吸われますか」という言葉には、注意が必要なのです。

気が利く人になる方法(26)
  • 「おタバコ吸われますか」という言葉を、禁句にする。
気が利く人は、わざと負ける。

気が利く人になる30の方法

  1. 人に喜んでもらうために、気が利く人になろう。
  2. まずは、受け身が大切。
  3. 気の利いたサービスを受けたとき、メモに残す習慣を身につける。
  4. ゲーム感覚でもいい。
    相手がしてほしいことを推察しよう。
  5. 大変そうな人を見て「大変そうですね」と話しかけるだけでいい。
  6. 当たり前の言葉をかけるだけでいい。
  7. 花粉症で困っている人に、そっとティッシュを差し出す。
  8. 立場を交代すると、相手の気持ちがわかるようになる。
  9. いきなり相手の立場になるのではなく、まずお手伝いから始めればいい。
  10. 気の利く人になることは、連想ゲームの達人になること。
  11. むかつく人との出会いは、自分の器を大きくするチャンス。
  12. 気の利く人は、誕生日前にプレゼントを贈る。
  13. 「気が利く」とは、少し早めに行動すること。
  14. ささいなことや情報の積み重ねが、大きな仕事の土台になる。
  15. 言いにくい言葉を言えるのが、本当の友人。
  16. 気が利く人は、料理の取り分けを積極的にする。
  17. 誰もが嫌がるエレベーターのボタンを、押す人になろう。
  18. 手伝う人が、手伝われる。
  19. 気の利かない人は、だらだら長いのがかっこいいと思っている。
  20. 見えないところは、どうやって褒めていけばいいのか。
  21. 気の利く人は、残らないプレゼントを贈る。
  22. 気の利かない人は、クレームを人に言わせる。
    気の利く人は、クレームを自分で言う。
  23. 気の利く人は、次の人のことを考える。
  24. 思いやりのある人間社会の土台は、気を利かせ合うこと。
  25. 相手のことを考えて「まとめて一緒に」という習慣を身につけよう。
  26. 謝らないと、禁煙席に座れない?
  27. 気が利く人は、わざと負ける。
  28. 気を利かせて、バックアップを取っておく。
  29. 気の利く人は、予備の傘を会社に置いている。
  30. 気を利いた行動をする人が1人いれば、どんどん増えていく。

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