偉人の年表を見たとき、私たちはそれぞれの見出しに注目します。
何年に生まれ、何年に何をして、何年に何を達成し、何年に何を受賞し、何年に死去したのかなど。
年表は偉人の大まかな軌跡がわかって便利です。
人生の主な重要イベントが時系列で記載されています。
偉人というだけあって、長い年表を見かけることもありますね。
さて、見出しに注目しがちな年表ですが、もう1つチェックしてほしいところがあります。
空白期間です。
つまり、見出しになっていない、未記載の部分です。
どんな偉人にも、必ず空白期間があります。
見出しと見出しの期間が妙に開いている「謎の空白期間」があるでしょう。
10年間や20年間、それ以上開いていることも少なくありません。
年表では見出しばかり目が向きますが、見出しになっていない空白期間にも目を向けてください。
空白期間だからといって、何もしないでぼうっと過ごしていたわけではありません。
むしろ空白期間こそ大事です。
長いトンネルの時期です。
地道な努力を積み重ねていた時期です。
年表の華々しい見出しは、空白期間の地道な努力が実った瞬間と考えてください。
人生のスポットライトが当たるのは一瞬です。
本当に大事なのは空白期間であり、年表には出てこない地道な努力です。
光があれば、陰があるのです。
空白期間中の偉人を想像してみましょう。
「この時期には何していたのだろう?」「こんな日々を送っていたのかな」「こんな苦労があったのかな」と想像してみると面白い。
迷走の時期だったのかもしれません。
どんな偉人にも、長いトンネルの時期があります。
地道な努力を積み重ねている時期があるからこそ、大きな結果が得られます。
10年以上空白が空いているなら、10年以上にも及ぶ地道な努力があったに違いありません。
年表の空白期間を想像すると、ますます偉人の理解が深まるのです。