公開日:2025年2月1日
執筆者:水口貴博

人生の新しい視点に気づく30の言葉

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しつけに厳しい親ほど、良い親はいない。

しつけに厳しい親ほど、良い親はいない。 | 人生の新しい視点に気づく30の言葉

子どものころは、しつけに厳しい親がたまらなく嫌なものです。

事あるたびにうるさく言ってくるのです。

「挨拶しなさい、お礼を言いなさい、座って食べなさい、ああしなさい、こうしなさい……」

もはや何かするごとに口を出してくるような状態です。

一挙手一投足に口を出してきて、言うとおりにしないと手を上げます。

時に鉄拳制裁を加えられることもあるのです。

子どものころは、親からのしつけがうっとうしくて仕方ありません。

もはや嫌がらせのように感じます。

自分の親が、世界一うっとうしい人間に思える。

そして思春期のあたりで爆発します。

しつけに厳しい親が嫌で嫌でたまらなくなり、親とまともに口をきかなくなるのです。

家出をしたくなるのもこの頃です。

親がうっとうしくて家にいたくないと思うのです。

しかし、大人になると、見る目が変わります。

しつけの意味がわかるようになります。

あるとき「親にしつけられていない人」と出会います。

そういう人と接すると、幼少期きちんとしつけてくれた親に感謝の念を覚えます。

大人になってから「あのころのしつけは正しかった」「うちの親はこんなにしっかりしていたのかの」と遅ればせながら気づきます。

そして一転して幼少期きちんとしつけてくれた自分の親に感謝できるようになるのです。

親も好きで口うるさく言っているわけではありません。

いちいち言うのも大変です。

親は、口うるさく言えば、子どもから嫌われることくらい重々承知しています。

それでも子どもの将来のことを考え、あれこれ口うるさく言うのです。

学校は、勉強を教えてくれても、しつけまでは教えてくれません。

先生は「しつけは教師の担当ではありません。家庭でお願いします」と言います。

しつけは、親の仕事であり、責任でもあります。

厳しいしつけを通して親の愛に気づきます。

しつけにうるさい親ほど、良い親はいないのです。

人生の新しい視点に気づく言葉(28)
  • 厳しくしつけてくれた親に、感謝する。
街角インタビューだからといって、本音とは限らない。

人生の新しい視点に気づく30の言葉

  1. 叱られたときはこう考えよう。
    「叱られなかったら、もっとひどいことになっていた」。
  2. 言行不一致は、いつの間にか起こるもの。
  3. 2択の多くは、実は4択である。
  4. 待ち時間は、怖くない。
  5. アウェーで力を発揮できる選手は「あるスキル」を身につけている。
  6. 航空券が安く手に入るから、旅行に行くこともあっていい。
  7. あなたが思う間違いは、実は間違いではない。
  8. おひとりさまを寂しい人だと決めつけないこと。
  9. ホームレスから見習う点もある。
  10. 古いもので十分なら、新しいものを買う必要はない。
  11. 番号で呼ばれる意味を、きちんと理解しておく。
  12. 世の中に完全な無駄金は1つもない。
  13. 本当に強いのは、大量得点で勝ったチームではなく、最後まで諦めなかったチーム。
  14. 3食食事をいただけたら、それだけで幸せ。
  15. 思い出せないことを、忘れたと勘違いしていませんか。
  16. なぜ紅葉を見に行ったときに限って、車酔いをしないのか。
  17. 世の中で最も素晴らしく美しいグラデーションはどこにあるのか。
  18. ドリンクバーの前で、長話をしていませんか。
  19. なぜ今日を一生懸命生きるのか。
  20. 甘くておいしいアイスクリームは、偉大なスイーツだ。
  21. 出演作品を鑑賞することが、故人を追悼することになる。
  22. 白米だけでもおいしい。
    食パンだけでもおいしい。
  23. 「一緒にいて楽しい人」の本質とは。
  24. 不吉な前兆は、信じなくていい。
  25. 「面倒くさい」と思うのはいい。
    「面倒くさい」と言うのがいけない。
  26. 偉人の年表の空白期間を想像すると、ますます理解が深まる。
  27. 行儀の悪い子どもがいたら、子どもが悪いのではなく、しつけていない親が悪い。
  28. しつけに厳しい親ほど、良い親はいない。
  29. 街角インタビューだからといって、本音とは限らない。
  30. 職場の机周りと自宅の机周りは、連動している。

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