公開日:2022年10月10日
執筆者:水口貴博

人生100年時代を生きる30の言葉

18

「面倒くさい」と思うのはいい。「面倒くさい」と言うのがいけない。

「面倒くさい」と思うのはいい。「面倒くさい」と言うのがいけない。 | 人生100年時代を生きる30の言葉

「ああ、面倒くさい、面倒くさい」

ことあるたびに「面倒くさい」とぶつぶつ言う人がいます。

どれほど面倒くさい仕事なのだろうと気になり、詳しく話を聞いてみると、拍子抜けしました。

まったく面倒くさい仕事ではありませんでした。

面倒くさい仕事どころか、むしろ楽で簡単な仕事でした。

その人は「面倒くさい」という口癖がありました。

「面倒くさい」という口癖があるせいで、何もかも面倒くさく感じるようになっていたのです。

「面倒くさい」は、ネガティブな言葉です。

疲労感と倦怠感けんたいかんを増幅させる、負の力があります。

口にした瞬間、体がだるく感じられ、仕事に取りかかる前から疲れを感じてしまいます。

楽な仕事や簡単な仕事であっても、面倒くさいと口にすると、本当に面倒くさく感じてくるから恐ろしい。

「面倒くさい」という一言は、疲労感・倦怠感を増幅させる言葉であるため注意が必要です。

安易に「面倒くさい」と言わないこと

「面倒くさい」が口癖になっていませんか。

もちろん世の中には、面倒くさい仕事があるのも事実です。

ややこしい仕事や手間暇のかかる仕事は、誰でも面倒くさいと思って当然です。

効率化やスピードアップをするために、改善を考える必要があるでしょう。

しかし、面倒くさいと思うことはあっても、実際に口にするのは要注意です。

思うのと言うのとでは、まったく違います。

実際に面倒くさい仕事もありますが、安易に「面倒くさい」と言わないことです。

口癖になっていると、口にするたびに疲労感と倦怠感が生まれ、日頃から疲れやすくなってしまいます。

重い腰が上がりにくくなって、行動力が落ちてしまいます。

もう一つ忘れてならないのは、自分のイメージや評価への影響です。

気持ちのいい言葉ではないため、耳にした人はちょっと不快な気持ちになるでしょう。

「面倒くさい」と言っていると、周りから「面倒くさい人」と思われることになりかねません。

上司に仕事を依頼されたとき、いつもの癖で「面倒くさい」と言ってしまい、ひんしゅくを買うかもしれません。

禁句というわけではありませんが、できるだけ口にしないことをおすすめします。

面倒くさいと思ったときの対処

面倒くさいと思ったときはどうすればいいのでしょうか。

大きく深呼吸をしましょう。

ため息はNGですが、深呼吸はOKです。

深呼吸を1回するのではなく、できれば2回3回と繰り返してください。

目安としては、3秒~4秒かけて鼻から息を吸い、6秒~8秒かけて口をすぼめながら息を吐きます。

これを数回繰り返せば、十分な酸素が取り込まれ、自律神経の働きも整います。

疲労感や倦怠感が軽くなって、動きやすくなるでしょう。

さらには脳に酸素が供給されることで頭の回転が良くなり、やる気や集中力も出てくるはずです。

気づくと、面倒くさい気持ちが吹き飛んでいるのです。

人生100年時代を生きる言葉(18)
  • 面倒くさいと思うことはあっても、言わないように心がける。
  • 面倒くさいと思ったときは、大きく深呼吸をして、新鮮な酸素を取り入れる。
1つの名前にとらわれる必要はない。
出世魚のように、成長やステージに応じて新しい名前を付けてみよう。

人生100年時代を生きる30の言葉

  1. 人生は、1時間40分の映画。
  2. 昔の楽しい思い出を振り返るより、これからの楽しい予定を考えよう。
  3. 毎月末に今月を振り返ろう。
    成果や反省点をチェックして、翌月に生かそう。
  4. 「毎日同じことの繰り返し」と思ったときは、間違い探しゲームの発想で、日々の違いを探してみよう。
  5. 人生に、同じ天気は1つもない。
  6. 美しいものを見る機会を、積極的に作っていこう。
  7. 仕事に役立たないことが、人生を豊かにする。
  8. 何かを始めるのに、遅すぎることはない。
    人生100年時代から見ると、まだまだ時間はある。
  9. しわは、顔にできる年輪。
    深みを与える力がある。
  10. 旅行は「行けるうちに行く」が正解。
  11. 自分で自分に宿題を出す人が、成長する。
  12. 苦手な食べ物に、期待の声をかけよう。
    「いつかおいしく食べられる日が来るといいな!」
  13. 「面白そうだから」という理由だけで、チャレンジしていい。
  14. 本音で話してくれる人を憎んではいけない。
    本音で話してくれる人こそ大切にする。
  15. 長所だけが個性ではない。
    短所も立派な個性。
  16. 「あれ」「それ」で済ませていると、脳の老化が加速する。
  17. 今や人生100年時代。
    今日1日が無駄になったくらいで、気を落とす必要はない。
  18. 「面倒くさい」と思うのはいい。
    「面倒くさい」と言うのがいけない。
  19. 1つの名前にとらわれる必要はない。
    出世魚のように、成長やステージに応じて新しい名前を付けてみよう。
  20. 勉強は、学校に行かなくても、できる。
  21. 離婚しても、ネガティブに捉えない。
    「第二章の始まり」と考えよう。
  22. 貧しいと嘆いてはいけない。
    どんなに貧しくても、100年前と比べれば、すべてが豊か。
  23. 死ぬまで働くことを、不幸なことだと決めつけない。
  24. 季節の移り変わりは早い。
    せめて1つくらいは「季節らしい思い出」を作ろう。
  25. 人はいつ死ぬかわからない。
    大切な人に伝えたい言葉があるなら、早めに伝えよう。
  26. 怖いから足を止めるのではない。
    足を止めるから怖くなる。
  27. 病気自慢をしない。
    健康自慢をしよう。
  28. マティスは晩年、寝たきりのまま切り紙絵を制作した。
    人は何歳からでも、新しいことにチャレンジができる。
  29. 97歳で大学を卒業した男性がいる。
    年を取ると記憶力が衰えるのは、ジョークだ。
  30. 自分に「若い」と語りかけ、ヤングなアダルトになろう。

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