「みんなと仲良くしましょう」という声が聞かれます。
学校のクラスでも、会社の職場でも、そこには大勢の人がいるでしょう。
何十人もの人がいて、同性もいれば異性もいます。
みんなと打ち解け合い、心が通い合っていて、みんなと和気あいあいできれば、これほど素晴らしいことはありません。
みんなと信頼関係が結ばれていれば、まさに最高の人間関係といえるでしょう。
しかしそれは難しいことです。
2人3人くらいなら可能であっても、50人100人となると大変です。
みんなと連絡先を交換して、みんなと仲良く付き合うのは難しい。
世の中にはいろいろな人がいます。
10人いれば10通りの人がいて、100人いれば100通りの人がいます。
自分と合う人もいれば、そうでない人もいます。
なかには自分とまったくそりが合わない人もいるはずです。
みんなと仲良くするのは、言うのは簡単でも、意外と困難な目標なのです。
みんなと仲良くする必要はありません。
トラブルを起こさないだけでいいのです。
みんなと仲良くするのは難しくても、トラブルを起こさないだけならできるのではないでしょうか。
相手を否定することは言いません。
価値観が違っていても、とりあえず話を聞きます。
自分と合わない意見を言われたら「そういう考え方もありますね」の一言が有効です。
むっとするのではなく、参考意見と考えれば、すっと受け入れられます。
嫌なことを言われても、気にしなければOKです。
無理にプライベートをさらけ出す必要もありません。
当たり障りのない表面的な話でいいのです。
仲良くする必要はなく、トラブルを起こさないだけでいいのです。
苦手な相手であっても、挨拶だけはしておきましょう。
挨拶さえできていればOKです。
声をかけていることになるからです。
コミュニケーションも、最低限の受け答えができていれば十分です。
仲良くすることではなく、トラブルを起こさないことを目標としましょう。
これができていれば「良好な関係」といえるのです。