世の中にはざまざまな道があります。
コンクリートの道、アスファルトの道、石畳の道。
舗装された道だけではありません。
砂の道、砂利の道、登山の山道など、舗装されていない道もあります。
人がぎりぎり1人通れるくらいの細い山道もあります。
でこぼこの道、がたがたの道など、足場の悪い道であるでしょう。
普段何気なく使っている道ですが、ここでひとつ気づいてほしいことがあります。
私たちは「道への感謝」を忘れがちです。
道は、自然とできるものではありません。
人が時間と労力をかけてできるものです。
必ず人の手がかかっています。
たいていの道は、1人ではなく、大勢の人が協力しながら造りました。
多額の費用がかかっていることも少なくありません。
最初からあったわけではなく、過去に誰かが仕事をした結果、そこにあります。
造った人と面識はありませんが、造った人たちを想像して、思い巡らせてみましょう。
すでに亡くなっている人かもしれません。
先人が「少しでも通りやすくなるように」と思いながら、たくさんの汗を流して造ってくれました。
登山に行くと、道のありがたさを痛感します。
とんでもないところに道があって「よくこんなところに道を造ったなあ」と驚かされることがあります。
わざわざ枕木を使った道や階段まで造ってあると、感動せずにはいられません。
「これを造るのは、さぞ大変だっただろうな」と思うのです。
だから、道に感謝です。
世の中にある、すべての道に対して「ありがとう」の気持ちを持ちましょう。
舗装されている道にも、そうでない道にも、感謝です。
太い道から細い道まで、すべての道に感謝です。
あなたも日々、たくさんの道を使うはずです。
通勤や通学、買い物やお出かけなどなど。
ありがたく使わせていただきましょう。
造ってくれた人たちに感謝の気持ちを持ちながら歩かせていただきましょう。
「造ってくださってありがとうございます」と。
感謝の気持ちがあれば、平凡な道でも、幸福な気持ちになれます。
すべての道は、血と汗の結晶なのです。