スポーツ観戦を楽しむ際、多くの人が注目するのは、試合中の選手のプレイでしょう。
魅せるプレイや気迫のある動きなど、試合中の勇姿に心を打たれます。
ときどきスーパープレイが飛び出すことがあって、目を見張ることがあるものですね。
ところが、試合中のプレイに注目する一方、私たちが見過ごしがちなことがあります。
「負けた選手が受けるインタビュー」です。
負けた選手を見てください。
プロスポーツ選手は試合の後、インタビューを受けることになっています。
マイクとテレビカメラを向けられ、多くの報道陣に囲まれます。
極限の注目が集まる中で、敗因や今の気持ちなどをずばずば聞かれます。
完敗のときであろうと、惨めで情けない負け方のときであろうと、きちんとインタビューを受けます。
試合に負けた直後は、一番落ち込んでいる最悪のタイミングです。
普通に考えると「そっとしてほしい」「1人にさせてほしい」「何も話したくない」と思うところでしょう。
しかし、そんな最悪のタイミングであっても、プロは逃げません。
試合に負けた直後という最悪のタイミングにもかかわらず、堂々とインタビューを受けるのです。
これは大変なストレスです。
試合に勝った後のインタビューは歓迎ですが、負けた後のインタビューは大きな抵抗があるはずです。
涙を流したり声を震わせたりしながらインタビューを受ける選手も少なくありません。
これがプロスポーツ選手のすごいところです。
インタビューを受けることがスポンサー契約になっているのですが、それを加味しても、感服の至りです。
負けた直後にもかかわらず、堂々とインタビューを受ける選手を見ていると、拍手を送りたくなります。
私たちは、こうした勇姿からも学ぶ必要があります。
これまで普通にインタビューを見ていたなら、これからはしっかり注目してみてください。
負けた後のインタビューの様子から、選手の強いメンタルとスポーツ精神を学ぶことです。
試合中のプレイだけが勇姿ではありません。
負けた後に受けるインタビューも勇姿の1つです。