ときどき友人の数を自慢している人がいます。
「私には○○人も友人がいます」
「多くの友人に囲まれています」
「学生時代も合わせると、友人が○○人もいます」
「SNSのフォロワーは○○人です」
「知り合いに有名人がいます」
「友人の数=自分の人気の目安を表現するもの」と考えているのでしょう。
友人の数は、多ければ多いほどいいと思っています。
「1人でも友人の数を増やそう」「人とのつながりを1人でも増やそう」と頑張っている。
有名人の名刺をもらっただけで、仲良くなったと勘違いしている人も少なくありません。
しかし、友人の数を自慢したところで、その人たちと浅い関係であれば無意味です。
浅い関係の人とは、表面的な会話しかできません。
楽しい時間は過ごせるかもしれませんが、心のつながりはありません。
本当に困ったとき、さっといなくなります。
親しくない関係なら、友人が何人いようと関係ありません。
友人が100人いようと1000人いようと関係ありません。
人間関係に「広く深く」はありません。
人間関係を広げたら、必ず「広く浅く」となります。
私たちは本来、同時に多くの友人を持つのは難しいのです。
時間やお金といったリソースは限られているため、友人の数が増えるにつれて、1人に割くリソースも小さくなります。
友人が増えれば増えるほど、必ず広く浅い関係になります。
やみくもに友人を増やすと、人間関係に関する悩みも増えることになり、ストレスも増大します。
そのため、友人の数を自慢する人は、必ず薄い人間関係で構成されています。
広く浅い関係は、もはやいないも同然です。
友人の数を自慢している人に限って、親友はゼロです。
友人の数と人生の幸せは無関係です。
友人の数を自慢するのは悪趣味なのでやめておくことです。
人間関係で大切なのは、数より質です。
すなわち「どれだけ親しいか」です。
お互いを理解し合っていて、深い信頼関係が結ばれていて、何でも打ち明けて話せる人がどれだけいるかです。
本当に親しい人がいるなら、友人の数は1人で十分です。
たった1人でも、心のつながりが深くて何でも話せる親しい関係なら素晴らしい。
その人は、親友です。
あなたにとって本当に大切な人です。