不安をあおって売り込んでくることがあれば、注意してください。
不安をあおって商品を売りつける手法は、詐欺師の定番パターンです。
まだ科学的根拠があるならいいのです。
「基礎代謝は年齢とともに低下する」
「新陳代謝は28日周期。ただし、20歳を過ぎると低下していく」
「カルシウムの摂取が少なくなると、脳内伝達物質が不足して、いらいらしやすくなる」
そうした話を、統計グラフや実績データとともに説明されれば、真実だとわかります。
統計や実績には、根拠があります。
しかし、注意したいのは「スピリチュアルな話」です。
スピリチュアルな話には科学的根拠がありません。
「あなたの未来に闇が見えます」
「あなたは悪霊に取りつかれています」
「あなたの家には悪魔が住んでいます」
スピリチュアルな話は言いたい放題です。
不安にさせる言葉であっても、好きなだけ言えてしまいます。
まだ明るい話ならいいですが、暗い話となると最悪です。
不吉なことを言われると、誰でもだんだん不安になってくるでしょう。
何も問題がなくても、嫌な感じがして落ち着かなくなるのです。
人は、不安から逃れたい欲求があります。
誰でも不安になると、いても立っても落ち着きません。
助長された不安を解消させたいため、何かにすがりたくなります。
詐欺師は、この心理を利用して商品を売り込んできます。
スピリチュアルな話で相手を不安にさせてから、商品の購入を勧めてくるのです。
たとえば「あなたは悪霊に取りつかれています」と脅してきた後、ツボやお守りの購入を勧めてきます。
「悪霊を取り払うにはこのツボが必要です」
「暗い未来から身を守るためにはこのお守りが役立ちます」
これらはすべて怪しいと考えてください。
相手の言葉に乗せられて商品を買ったところで、もちろん効果はありません。
相手のカモになるだけです。
うっかり話に乗ってしまうと、相手の思うつぼです。
将来、後悔することになるでしょう。
相手の嘘を見抜くことです。
不安にさせることを言われても、気持ちを強く持って振り切りましょう。
「そんな嘘には騙されない!」
自分に言い聞かせ、相手のあおりを振り切るのです。
特に心が弱っているときは思考力や判断力が低下しているため注意が必要です。
不安をあおって売り込んでくる人がいれば、気持ちを強く持ってきっぱり断る。
人も商品も信用しないのが得策です。
すべて怪しいと考えて間違いないのです。