騙されないようにするためには、次のルールを頭にたたき込んでおいてください。
「自分が弱っているときは、高額の買い物をしない」というルールです。
ここで言う買い物とは「商品」だけでなく「契約」や「サービス」も含まれます。
あるとき、自分が弱っているときがあります。
つらいことがあって、ひどく落ち込んでいるとき。
ストレスを抱えていて、精神的に参っているとき。
悪いことが続いて、切羽詰まっているとき。
事故で入院して、自由が制限されているとき。
人生では、山もあれば谷もあります。
長い人生の中では病気やトラブルなどの事情から、弱い状態になることがあります。
しかし、ここが大事な場面です。
自分が弱っているときは、自分が自分でないときです。
自分が弱っているときは、判断力や思考力が低下しています。
こういうときは浅い考えしかできません。
視野が狭くなり、冷静に考えることができず、安易な買い物をしがちです。
普段なら騙されない話でも、自分が弱っているときはなかなか正常な判断ができないもの。
自分が弱っているときは、わらにもすがりたい気持ちになります。
相手の営業トークに乗せられて「まあいいか」と思ってしまいがちです。
今すぐ不幸から抜け出したい気持ちのときは、なおさらです。
自分が弱っているときに高額の買い物をすると、後から「余計なものを買ってしまった」と悔やむことになるのです。
高額の買い物をするなら、回復してからにしてください。
余裕がないなら余裕を作りましょう。
まず大事なのは休養です。
腹を満たし、十分な睡眠を取り、時には気分転換をするなどして、余裕を作ることが大切です。
けがや病気をしているなら、回復に専念しましょう。
体調が戻って余裕ができれば、本来の自分を取り戻せます。
正常な思考になるため、正しい買い物ができます。
自分が弱っているときに契約しなければいけない事情があるなら「信頼できる人」を頼りましょう。
たとえば、家族や親友です。
信頼できるなら、上司や先生でもかまいません。
相談を持ちかけ、意見を聞いてみます。
商品や契約に不自然な点があれば「おかしい」と教えてくれるでしょう。
不要な買い物であれば「やめたほうがいい」とアドバイスもしてくれます。
信頼できる人なら、客観的な視点だけでなく公正中立な視点も入るので、なお安心です。
心配であれば、買い物に同行してもらうのも1つの方法です。
人を頼ることに抵抗があるかもしれませんが、大金を失うリスクに比べれば小さなことです。
自分が弱っているときは、恥を捨てることです。
余計なプライドも捨ててください。
判断を誤ると、後から取り返しのつかないことになりかねません。
買い物の内容によっては、返品や解約できなかったり、返金されなかったりするケースもあります。
素直に信頼できる人を頼るのが、買い物の失敗を防ぎます。