執筆者:水口貴博

騙されないで生きていくための30の方法

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限定に釣られない強さを身につける。大切なのは、欲しいかどうかより必要かどうか。

限定に釣られない強さを身につける。大切なのは、欲しいかどうかより必要かどうか。 | 騙されないで生きていくための30の方法

買い物の失敗を防ぐために注意したいキーワードがあります。

それは「限定」です。

限定に強くなることは、買い物に強くなるのと同じです。

あなたは限定に強いほうですか、弱いほうですか。

限定に弱い傾向があるならイエローカードです。

「会員限定のサービスです」

「当店だけの限定アイテムです」

「1日10食だけの限定メニューです」

「期間限定の商品です」

「先着30名様限定です」

「8月限定の特別セールです」

もちろん限定をアピールすることは問題ありません。

消費者の購買意欲を高めるための正当な手段です。

もちろん合法です。

販売促進の定番の手段であり、多くの企業で採用されています。

しかし、ここに落とし穴があります。

限定と聞けば、誰でも心を引かれます。

「早く手に入れなければチャンスを失う」と焦る気持ちが高まります。

人は限定を示されると、魅力的に見えてしまうもの。

自然と手に入れたい気持ちが強くなります。

チャンスを逃したくない気持ちになる。

限定を聞くと、自然と欲しい気持ちが強くなります。

これを心理学で「希少性の原理」と呼びます。

希少性があると、価値が高いように錯覚してしまい、欲しい気持ちが強くなるのです。

「今のうちに買わないと損をする」という気持ちになる。

限定に惑わされると、正常な判断が難しくなります。

限定に惑わされるな

限定とはいえ、不要なものを買っても仕方ありません。

不要なものは不要です。

いくら限定に魅力を感じようと、いらないものを買ってしまうと、余計なごみと出費を増やすだけ。

セールスでは、限定効果が巧みに利用されます。

私たちの日常では至るところで「限定」という言葉が躍っています。

「限定という言葉を見ない日はない」と言っても過言ではありません。

ことあるたびに希少性の原理を刺激されるため、それに動じない対策が必要になるのです。

どうすれば限定に強くなれるのか

どうすれば限定に強くなれるのでしょうか。

(対策1)
希少性の原理を理解する

まず「人は限定に弱い」という心理傾向を知っておくことです。

希少性の原理を理解しておくことです。

知識は武器です。

知識として「そういう心理傾向がある」と知っているだけでも違います。

限定という言葉を聞いて、欲しい気持ちが高ぶっても「いつものことだね」と冷静でいられます。

暴れる購買意欲をあやせるようになります。

(対策2)
「欲しいかどうか」ではなく「必要かどうか」で考える

限定に心が揺れたときに思い出したい判断基準があります。

「欲しいかどうか」より「必要かどうか」で判断しましょう。

感情を抜きにして考えることがポイントです。

欲しいものであれば、買いません。

必要なものなら、買います。

必要なければ、限定であろうと特典がついていようと、とにかく買いません。

冷徹に必要性を判断することです。

いらないものなら、きっぱり断ることが大切です。

騙されないで生きていくための方法(23)
  • 限定に釣られない強さを身につける。
  • 限定に心が揺れたときは「欲しいかどうか」ではなく「必要かどうか」で判断する。
情報弱者は、詐欺師のカモになりやすい。

騙されないで生きていくための30の方法

  1. 騙されないための一番の基本。
    「おいしい話はない」と心得る。
  2. 「自分は絶対騙されない」という考え方を捨てる。
  3. 営業・セールス・勧誘は、まず疑いから入るのが得策。
  4. 「自分は大丈夫」と思う人は、被害者予備軍。
  5. 損をしたくない気持ちが強い人ほど、あっさり詐欺に引っかかる。
  6. 見栄っ張りは、騙されやすい。
  7. 騙されないためには「冷静」が不可欠。
    感情的になっているときは、重要な決断をしない。
  8. 「一発当ててやろう」と考えている人は、騙されやすくなる。
  9. 欲深い人は騙されやすい。
    お金に対する執着心は、金銭トラブルのもとになる。
  10. 「自分だけ得をしたい」と考えていないか。
    自己利益優先の人は、かえって騙されやすい。
  11. 契約内容を確認しないのは、トラブルを招くもと。
  12. 「ここだけの話」をする人は信用できない。
  13. 「稼ぎ方を教えます」の9割は、マルチ商法。
  14. 「おいしい話があります」と言ってくる人は、だいたい詐欺師。
  15. 自分が弱っているときは、高額の買い物をしない。
  16. 相手の不審な笑みを見逃すな。
    不審な笑みは、悪いことをたくらんでいる証拠。
  17. 旧友から久しぶりに連絡があって、お金が絡む話が出てきたときの対処。
  18. 不安をあおって売り込んでくる手法は、詐欺師の定番パターン。
  19. メリットだけ強調する商品には、何か裏がある。
  20. 偽物を見抜く目を養うには、普段から本物に触れておくことが役立つ。
  21. 営業トークをうのみにしない。
    小さなことでも自分で調べる癖をつけよう。
  22. セールスや勧誘の断り文句は「興味がありません」で十分。
  23. 限定に釣られない強さを身につける。
    大切なのは、欲しいかどうかより必要かどうか。
  24. 情報弱者は、詐欺師のカモになりやすい。
  25. 世の中に完全な元本保証はない。
  26. 大きな買い物をするときは、人に相談する癖をつける。
  27. どれだけ人の意見を聞いてもいい。
    ただし、最後は自分で決めること。
  28. 「お安くなります」という勧誘は、裏があると思っていい。
  29. 最新の詐欺情報には目を光らせておく。
  30. 万一トラブルに遭ったら、こそこそ隠さず、きちんと公表しておくのが賢明。

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