買い物の失敗を防ぐために注意したいキーワードがあります。
それは「限定」です。
限定に強くなることは、買い物に強くなるのと同じです。
あなたは限定に強いほうですか、弱いほうですか。
限定に弱い傾向があるならイエローカードです。
「会員限定のサービスです」
「当店だけの限定アイテムです」
「1日10食だけの限定メニューです」
「期間限定の商品です」
「先着30名様限定です」
「8月限定の特別セールです」
もちろん限定をアピールすることは問題ありません。
消費者の購買意欲を高めるための正当な手段です。
もちろん合法です。
販売促進の定番の手段であり、多くの企業で採用されています。
しかし、ここに落とし穴があります。
限定と聞けば、誰でも心を引かれます。
「早く手に入れなければチャンスを失う」と焦る気持ちが高まります。
人は限定を示されると、魅力的に見えてしまうもの。
自然と手に入れたい気持ちが強くなります。
チャンスを逃したくない気持ちになる。
限定を聞くと、自然と欲しい気持ちが強くなります。
これを心理学で「希少性の原理」と呼びます。
希少性があると、価値が高いように錯覚してしまい、欲しい気持ちが強くなるのです。
「今のうちに買わないと損をする」という気持ちになる。
限定に惑わされると、正常な判断が難しくなります。
限定とはいえ、不要なものを買っても仕方ありません。
不要なものは不要です。
いくら限定に魅力を感じようと、いらないものを買ってしまうと、余計なごみと出費を増やすだけ。
セールスでは、限定効果が巧みに利用されます。
私たちの日常では至るところで「限定」という言葉が躍っています。
「限定という言葉を見ない日はない」と言っても過言ではありません。
ことあるたびに希少性の原理を刺激されるため、それに動じない対策が必要になるのです。
どうすれば限定に強くなれるのでしょうか。
まず「人は限定に弱い」という心理傾向を知っておくことです。
希少性の原理を理解しておくことです。
知識は武器です。
知識として「そういう心理傾向がある」と知っているだけでも違います。
限定という言葉を聞いて、欲しい気持ちが高ぶっても「いつものことだね」と冷静でいられます。
暴れる購買意欲をあやせるようになります。
限定に心が揺れたときに思い出したい判断基準があります。
「欲しいかどうか」より「必要かどうか」で判断しましょう。
感情を抜きにして考えることがポイントです。
欲しいものであれば、買いません。
必要なものなら、買います。
必要なければ、限定であろうと特典がついていようと、とにかく買いません。
冷徹に必要性を判断することです。
いらないものなら、きっぱり断ることが大切です。