騙されないための一番の基本があります。
「おいしい話はない」と心得ることです。
この考えを頭の奥までしっかり叩き込んでおきましょう。
ときどき簡単な手口の詐欺に引っかかったニュースを見かけることがあるでしょう。
子どもや小学生でも見抜けるような、簡単な詐欺被害のニュースが後を絶ちません。
巧妙でわかりにくい詐欺に引っかかるなら別ですが、簡単な手口の詐欺に遭ったニュースは意外と多い。
営業・セールス・勧誘があったとき、大切にしたい基本姿勢があります。
まず「疑い」から入るようにしてください。
いきなり「信用」から入るのではありません。
「自分は大丈夫」
そんな考えに心当たりはありませんか。
振り込め詐欺の被害ニュースがあっても「自分は大丈夫」と聞き流す。
損をしたくない気持ちには注意が必要です。
もちろん損をしたくない気持ちが悪いわけではありません。
むしろ損をしたくない気持ちがあるのは普通です。
あなたは見栄っ張りですか。
誰でも自分をよく見られたいと思うもの。
自分を立派に見せることができれば、褒められたり尊敬されたりします。
感情的になっているときは注意してください。
感情的になっているときは、騙されやすいタイミングでもあるからです。
人間は感情の生き物です。
騙されやすい人には特徴があります。
それは「一発当ててやろう」と考えている人です。
「宝くじで一発当てて、大金持ちになってやろう」
あなたは欲深い性格ですか。
もし「イエス」と答えるなら、注意してください。
欲深いと騙されやすい傾向があるからです。
「得をしたい」という気持ちはありませんか。
おそらく誰でも「ある」と答えるでしょう。
人間ですから「得をしたい」という気持ちがあるのは当然です。
商品やサービスを購入する際は「契約書」が登場します。
きちんと契約内容を確認しているでしょうか。
契約書は、読みにくいことが多いものです。
あなたの身近に「ここだけの話」が口癖の人はいませんか。
「ここだけの話ですが~」
相手があなたの耳元に口を近づけ、小声でささやいてくる。
「稼ぎ方を教えます」
そんな売り文句があれば注意してください。
それはマルチ商法である可能性が高いからです。
「おいしい話があります」
そんなセリフを言ってくる人がいれば警戒してください。
「おいしい話があります」と言ってくる人は、だいたい詐欺師です。
騙されないようにするためには、次のルールを頭にたたき込んでおいてください。
「自分が弱っているときは、高額の買い物をしない」というルールです。
ここで言う買い物とは「商品」だけでなく「契約」や「サービス」も含まれます。
詐欺師や悪徳業者は悪いことを考えています。
普段はわかりません。
頭の中で悪いことを考えていても、にこにこした笑顔をしています。
旧友から久しぶりに電話がかかってくることがあります。
「お久しぶりです。学生時代に一緒だった○○です。覚えていますか」
久しぶりに旧友から電話がかかってくると嬉しいものです。
不安をあおって売り込んでくることがあれば、注意してください。
不安をあおって商品を売りつける手法は、詐欺師の定番パターンです。
まだ科学的根拠があるならいいのです。
メリットだけ強調する商品があれば、注意してください。
うっかり買ってしまうと、後悔が待っているでしょう。
メリットばかり強調する営業トークがあります。
偽物を見抜く目を養うには、どうすればいいのでしょうか。
難しく思えますが、意外に方法はシンプルです。
「普段から本物に触れておくこと」に尽きるのです。
騙されないで生きていくためには、営業トークをうのみにしないことが大切です。
営業トークをうのみにするのはよくありません。
相手からの説明をすべて真実と思わないことです。
セールスや勧誘を断るとき、あなたはどんな言葉を使いますか。
「きつい言葉で断ると、相手から嫌われるかもしれない」
「ぶっきらぼうな言い方をすると、相手を不快にさせないか」
買い物の失敗を防ぐために注意したいキーワードがあります。
それは「限定」です。
限定に強くなることは、買い物に強くなるのと同じです。
詐欺被害者には、高齢者が目立ちます。
高齢者は、若者より資金を持っているケースも多いため、なおさら詐欺師のターゲットになりやすい。
高齢者が被害に遭いやすい原因の1つとして「情報に弱いこと」が挙げられます。
「この商品は元本保証です」
「失敗しても元本だけは保証します」
「元本保証なので初心者でも安心してください」
あなたは大きな買い物をするとき、前もって誰かに相談するタイプですか。
自分のお金は自分のものです。
どう使おうと自分の自由です。
人の意見を頼りにしていませんか。
もちろん人の意見を聞くのはいいのです。
聞くだけならいくらでもOKです。
つい反応してしまう、魅力的な営業文句があります。
「お安くなります」です。
「契約を切り替えませんか。今よりお安くなります」
テレビや新聞では、定期的に詐欺トラブルのニュースが流れます。
巧妙な詐欺に遭ったニュースもあれば、悪徳業者に騙された事件もあります。
ここで問いたいことがあります。
注意しても、トラブルに遭うことがあります。
人間ですから完璧ではありません。
注意しても、詐欺だと気づかず、騙されることがあります。