営業トークをうのみにしないことです。
販売員は、販売を促すことが仕事です。
販売員は、響きのいい営業トークを言ってくるでしょう。
「お客さまはスリムなので、こちらがよく似合うと思います」
「今のままでも十分すてきですが、こちらを身につければ、もっと華やかな印象になりますよ」
「おきれいな肌をされているので今のままでも十分ですが、こちらを使えば潤いも加わりますよ」
さりげなく褒めてきて、おだててきます。
あるいは、商品の魅力をアピールしてくることも少なくありません。
「さすがお目が高いですね」
「こちらは今、人気の商品です」
「多くのお客さまから喜びの声をいただいています」
「お客さまの8割がリピーターになっています」
購買意欲を引き出す言葉を浴びせてくるでしょう。
こうした言葉をうのみにしないことです。
完全に営業トークです。
そのまま信じて受け止めてしまうと気持ちが舞い上がってしまい、冷静な判断ができなくなります。
営業トークに踊らされると、余計な買い物をしてしまいます。
後で冷静に戻ったとき「買わなくてよかった」と気づいて、悔やむことになるでしょう。
相手が悪徳業者であれば大変です。
詐欺師や悪徳業者ほど、営業トークが巧みです。
人間心理を突いた話し方をしてきて、感情を揺さぶってきます。
営業トークをうのみにしていると、まんまと相手の思うつぼにはまります。
知らず知らずのうちにそそのかされ、大金を騙し取られることになるでしょう。
営業トーク自体は合法ですが、だからといってうのみにしないことです。
販売員の言葉は「営業トークが前提」と考えることです。
営業トークは、嘘や誇張が目立ちます。
疑うことなく話をそのまま信じていると、相手に主導権を握られて操られます。
心が躍るような言葉を言われても、舞い上がらないことです。
あなたを褒めたり認めたりして、嬉しい言葉を言われるかもしれませんが、あくまで営業トークと思い、冷静を保ちましょう。
嬉しい言葉や魅力的な言葉であなたの心をつかもうとしますが、あくまで営業トークと思い、冷静を保ちましょう。
営業トークに対する大切な考え方があります。
うのみにするのではなく、話半分で聞きましょう。
嘘や誇張が混じっている前提で聞くことです。
「はいはい、定番の営業トークですね」
「話の半分は、嘘だろう、誇張だろう」
「単なるお世辞ですよね。社交辞令ですよね」
少し冷たいようですが、これでいいのです。
冷めた見方をするほうが、頭が冷えるので冷静な思考でいられます。
舞い上がることなく、落ち着いて接することができます。
一時的な感情に惑わされず、理性的に考えましょう。
騙されない生き方をするためには、営業トークは話半分で聞くくらいでちょうどいいのです。