情に弱いとは何か。
一言で言えば「感情に影響されやすい」ということです。
あなたは情に弱いほうですか。
これらに該当するなら「情に弱い」と言える可能性があります。
情に弱い人は、騙されやすい傾向があります。
ちょっとしたことで心が波立ち、感情が不安定になります。
もちろん情があるのはいいのです。
人は感情の生き物です。
相手の気持ちを察したり、共感や同情で相手の気持ちに寄り添ったりするのは素晴らしいこと。
感受性が豊かなのはいいのですが「情に弱い」となると話が変わります。
感情のコントロールがうまくいかず、気持ちの起伏が激しくなります。
感情が安定しないと理性や自制心まで失って、冷静な対処が難しくなります。
情に弱く、人の感情に影響されやすいと、詐欺に対する警戒意識が低下して、思わぬトラブルを招くことがあるため注意が必要です。
詐欺師は、情に訴えかけてくるケースが目立ちます。
人の優しい心につけ込んで、情に訴えかけるアプローチを仕掛けてきます。
わざと不幸な話を聞かせたり恵まれない様子を見せたりして哀れみを誘い、情けや同情をあおってきます。
「かわいそうだな」
「何とかしてあげたい」
ほうっておけず、助けの手を差し伸べたくなる。
そんなとき相手から助けを求められると、嫌と言えません。
言われるがままに援助してしまいます。
不要な高額商品を買わされたり、不要な契約を結ばされたりする。
これはもはや、優しいというより愚かです。
親切心も同情心も、度が過ぎると毒になります。
一時的な感情に流されると、ろくなことになりません。
冷静な判断力を失ってしまうと、必要・不必要の区別がつきにくくなります。
情に弱いと、まんまと詐欺師の術中にはまってしまいます。
情が豊かであることは素晴らしいことです。
共感も同情も感情表現もあっていい。
ただし、それがリスクを高める要因になってはいけません。
騙されない生き方をするためには、余計な情けや同情は不要です。
情に動かされることはあっても、理性だけは保ってください。
時には冷たい人間を演じることも必要です。
「薄情だね」と言われることを恐れないでください。
自分と他人とを切り離して考える癖をつけましょう。
自分を強く持てば、情に流されることはありません。
怪しい話があっても、きちんと断れます。