つい反応してしまう、魅力的な営業文句があります。
「お安くなります」です。
「契約を切り替えませんか。今よりお安くなります」
「こちらに申し込むと、○○料金が今よりお安くなります」
チラシを配っていたり、看板を持った営業マンであったりします。
なんて魅力的な一言なのでしょう。
節約は正義。
費用が安くなるのは誰にとっても歓迎です。
普段はさっと営業文句を振り切る人でも「お安くなります」には弱いものです。
「わざわざ安くなる情報を教えてくれるなんて、なんて親切なのだろう。安くなるなら申し込んでみようかな」
優しさに心が動きます。
警戒心が緩んで、申し込みを検討する人も多いことでしょう。
ここが落とし穴です。
結論から言うと「お安くなります」という勧誘は、裏があると思ってください。
「お安くなります」という勧誘は、本来の営利活動に反しているからです。
企業もボランティアではありません。
あくまで営利を目的とした企業です。
安くなれば売上が落ちることになり、自分の首を絞めることになります。
本当に売上が落ちるような営業をしていたら営業失格です。
赤字になります。
キャッシュが減っていき、最悪の場合、倒産します。
なぜわざわざ売上が落ちるような営業をしているのでしょう。
普通に考えて、この時点で「おかしい」と気づかなければいけません。
たいていこういうパターンには、裏があります。
契約内容を細かくチェックしてください。
加入条件だけでなく、解約条件までチェックしましょう。
どこかに「お金がかかる何か」があるはずです。
特に小さな字で書かれていることには要注意です。
何らかの条件やルールがあって、最終的に企業側が儲かる仕組みになっています。
企業側が儲かるような仕組みになっているから、積極的に「お安くなります」といううたい文句で勧誘しています。
「お安くなります」という甘い勧誘をそのまま信じるのはよくありません。
「お安くなります」をそのまま信じて購入すると、たいていお高くなります。
中には本当に安くなるケースもありますが、十分検討しておくことです。
本当に安くなるのか、しっかり吟味してください。
もちろん本当に安くなるものもあります。
そういうものは、企業側から積極的に勧誘することはありません。
大々的に告知されることもありません。
「こちらから言えば申し込める」というケースが大半です。
多くの人に申し込まれると、売上が下がってしまいます。
あくまで営利企業です。
良心的な営業担当者であれば、教えてくれることもありますが、少ないと考えていいでしょう。
「お安くなります」という勧誘は、本当かどうか見抜くことが必要です。
見抜く自信がなければ「『お安くなります』という勧誘はすべて無視する」という方法でもかまいません。
「一律無視」というルールにすれば、頭を使う必要がなくなります。
「お安くなります」という勧誘の時点で怪しいのですから、合理的です。
詳しく話を聞く手間が省け、素早く対処できます。